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[試合後会見]2021.4.8

総力戦となった日本ウェルター級王座戦!

 日本ウェルター級王者の小原佳太(34=三迫)が8日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントで同級5位の坂井祥紀(30=横浜光)を迎えて初防衛戦に臨んだ。国内ウェルター級ナンバーワンと評される小原が、王者の力を示したのか?それともメキシコ逆輸入ボクサーの坂井がベルトを奪ったのか――。
 ともに2010年にプロデビューし、日本とメキシコでまったく異なるキャリアを歩んできた2人が後楽園ホールで拳をぶつけた!
小原佳太(三迫)が快勝
 小原が右ボディストレートで勝利を引き寄せた。序盤は、坂井の硬いガードに手を焼いたが、右ボディストレートを決めて突破口を開いた。前半終了時の公開採点は2-1で小原がリード。坂井は距離を詰めて右フックでグラつかせたが、小原も右ボディ、右アッパーを好打しペースを渡さなかった。2ポイント差をつけた小原が激戦を制した。
勝負を分けた右ボディストレート
 試合後にリモート会見に臨んだ小原は「少し弱気になったところがあり、見栄えも悪かった。フィラデルフィアでの世界挑戦者決定戦(2019年3月)から変わっていない、成長していないなと思った。自分自身にガッカリしている」と猛省した。

 勝負を分けた右ボディストレートについて「ポイントが入ってくれたらなと思いながら戦っていた」とリング上での心境を語ると「相手が距離の調整が上手くて顔面につなげることができなかった。相手はもっとゴリゴリ来るかなと思っていたが、ミドルレンジでの攻防で詰めてきて距離が掴みずらかった。パンチはもらっていたが心の余裕はあった」と試合を振り返った。
「娘からパワーをもらった」
 昨年3月に誕生した愛娘の俊佳ちゃんが見守る中、勝利を飾った小原は「試合前と9ラウンドが始まる前にリング上から娘の顔を見て負けられないなと思った。子どもにパワーをもらった」と父親として格好いい姿を見せた。
これからも走り続ける
 今後について聞かれた小原は「まだ、日本から飛び出してはいないと思う。世界に行くとはハッキリと言えない」と目標は掲げなかった。
 今からちょうど8年前の2013年4月8日に日本スーパーライト級王座を獲得した小原は、現在も変わらずトップに立ち続けている。2度目の世界挑戦に向けてこれからも小原は走り続ける!
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