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[前日計量]2021.3.17

激戦の予感! 花形冴美vs松田恵里

 IBF(国際ボクシング連盟)アトム級タイトルマッチ、王者の花形冴美(36=花形)対挑戦者でOPBF東洋太平洋同級王者の松田恵里(26=TEAM10COUNT)の前日計量が17日、東京大田区蒲田総合病院で行われた。
 試合は、明日の18日(木)に後楽園ホールで開催される「Victoriva.6」(第1試合開始午後5時10分)のメインイベントで行われる。
 計量をパスしてオンライン取材に応じた両者は決戦に向けて意気込みを口にした。なお16日のPCR検査は両者とも陰性結果だった。
「重圧を感じず楽しむこと」
 今回が2度目の防衛戦となる花形は、300gアンダーの45.9sでパスした。勝っても負けても明日がラストファイトと明言した花形は「これが最後なので、変なプレッシャーを感じることなく楽しく調整できた。いつも減量はキツいが、今回は1週間前にはリミットまで落ちて、今朝も食事をして計量会場に向かった」と絶好調ぶりをアピールした。

 花形は、世界王者になってから2年を目途にグローブを置く考えがあったことを明かした。「一昨年に結婚して、子どもを生みたいし、引退後のことも考えながら準備している」と、現在は昨年の秋に大学に入学し勉強とボクシングの両立を図っている。今後は「7〜8年前から子どもに携われる仕事に就きたいと思っていた」と小学校の教員を目指す。
ラストファイトで魅せる!
 松田とは、これまでに何度も実戦練習をしていて、手の内を知り尽くしている。「スパーリングではパンチ力は感じなかったが、試合で倒しているのを見ると、打ち込むタイミングが良いのだと思う」と松田のテクニックを警戒。その上で「自分が追いかけて彼女が足を使う展開になると思うが、追いかけるし、打ち合いになるなら望むところ。どんな展開になっても上回る」と自信を示した。
 "試合を楽しむこと"をテーマに掲げた花形は「明日の試合は勝敗を気にせずに思う存分、楽しんで自分の力を出し切る」と最後のリングに上がる。
5戦目で世界初挑戦の松田恵里
 一方、200gアンダーの46.0kgを測定した松田は「長い期間、ゆっくりと体重を落として、しっかりと準備ができた」とこちらも調子は良さそうだ。当初は、2月26日(金)に行われる予定だったが、新型コロナの影響による緊急事態宣言に伴い、日程がスライドされた。それでも「試合まで延びた分、相手の対策を練ることができた。成長できている」と前向きに捉えている。
松田恵里「自分のフィールドに持っていく」
 「スパーリングや練習している姿を見て花形さんから『プロボクサーとはこういうものだ』というのを教えてもらった。学んだことをリングで出したい」。「花形さんに『あとは松田に任せた』と思ってもらえる試合を見せる。明日が始まりの日。必ず勝ちます」と必勝を誓った。
IBF世界アトム級タイトルマッチ
レフェリー:吉田和敏
ジャッジ:福地勇治
ジャッジ:飯田徹也
ジャッジ:染谷路朗
立会人:安河内剛

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