3月13日に京口紘人が米国でV3戦!

　ワタナベボクシングジムは29日、WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27=ワタナベ)の次戦を発表した。英国大手マッチルーム社と契約した京口は、3月13日(日本時間14日)に米国テキサス州ダラス・アメリカン・エアラインズセンターで3度目の防衛戦に臨む。対戦相手は現在WBC世界ミニマム級8位にランクインしているアクセル・アラルゴン・ベガ(20=メキシコ)が予定されていて、正式契約を待っている状態。

　当日は、WBC世界スーパーフライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)とWBA世界同級スーパー王者のローマン・ゴンサレス(33=帝拳/ニカラグア)による王座統一戦も行われるため、米国デビュー戦で強烈なインパクトを残したいところ。会見の席で京口は「アメリカのファンに印象に残る試合がしたい」と2019年10月の試合以来のリングに熱い思いをぶつける。

　2月11日(木・祝)に開催されるチャリティーボクシングイベント「LEGEND」(代々木第一体育館)で行われる公開スパーリング形式のエキシビジョンマッチにも登場する京口は「スパーリングで実戦感覚を養いたい」と1年5ヶ月ぶりの試合に備える。小学2年生の時にグアムへ家族旅行で行って以来のアメリカのリング。米国本土は今回が初上陸となるが、「世界チャンピオンになってから、アメリカで戦ってみたかったので、モチベーションは高い」と気持ちを伝えた。

　昨年11月に中止となったタノンサック・シムシー(20=タイ)との対戦にも関心を示す一方で、英国の大手プロモーション・マッチルーム社との契約も重なり、コロナ禍で日本での試合開催が困難な状況を考えアメリカでの試合を優先した。「まずは目の前の試合に集中する」。所属先のワタナベジムのバックアップも心強い。ビルの3階と4階の2フロアに分かれているワタナベジムは、京口の練習時には3階を占有フロアとすることで、コロナ対策を強化する。

　日本と米国間の移動に伴う隔離期間次第だが、予定では試合の10日前を目処に渡米を計画している。不眠症などの軽い後遺症が残る京口だが「12ラウンドのスパーリングも1回はしたい」と国内で仕上げて、アメリカ入りを目指す。