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[電話取材]2021.1.15

栗原慶太が語った井上拓真の強さ

 前OPBF東洋太平洋バンタム級王者の栗原慶太(28=一力)が試合翌日15日、ボクシングモバイルの電話取材に応じた。
 栗原は、14日に後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.75」で前WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級暫定王者の井上拓真(25=大橋)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。
 戦前、栗原は「(拓真選手は)国内バンタム級ナンバーワンの選手」と語っていたが、実際に拳を交えてみてどのように感じたのか――。

カウンターが上手かった
 栗原は試合を振り返って「拓真選手はパンチを出させない上手さがあった。まず、ジャブを当てさせない。それで右が来たらダッキングで避ける。ダッキングに合わせて自分が右の位置を変えていこうとしても、拓真選手は右が当たらない位置に頭を置いている」。 
 「ボディブローを狙おうにも当てづらい位置にいるし、この試合用に用意していたジャブもすぐに対応されてしまった。そして、なんといってもカウンターが上手い。ずっと狙われていた」と井上のテクニックをわかりやすく解説した。
自分の弱さが出た
 「こんなにパンチが当たらないものか」歯車が狂ったリング。「初回にバッティングでカットして倒さないといけないとプレスを強めすぎた。自分の心の弱さが出た」と反省の言葉が口を突いた。

 周りからも「バッティングで傷を負わなければ…」と言われたというが、「血が目に入ったが気にならなかった。尚弥選手がドネア選手と試合をした時も2ラウンドに眼窩底骨折したが、自分のスタイルを貫き通した。自分は焦ってしまったので、まだ、その実力がなかった」と潔かった。
必ず復活する!
 「何もできなかった。世界は遠いなと思った」と、栗原が負ったショックは大きい。しかし、「負けるのはやはり悔しい。結果を出せなくてサポートしてくれた人たちに申し訳ない気持ち。ただ、負けに向き合って課題を修正していかないと、この負けが意味のないものになってしまう。この敗戦を糧に今後活かすかどうかは僕の行動次第」と復活を約束した。

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