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[試合後会見]2020.11.28

森武蔵がヨネクラ最後の遺伝子とV3戦

 WBOアジアパシフィック・フェザー級王者の森武蔵(21=薬師寺)が28日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.74」のメインイベントで同級6位の溜田剛士(27=大橋)を迎えて3度目の防衛戦に臨んだ。3年ぶりに後楽園ホールのリングに上がった森が王者の力を示したのか?それともタイトル初挑戦の溜田の強打が爆発したのか?
森武蔵(薬師寺)が3度目の防衛に成功
 昨日で21歳の誕生日を迎えた若き王者が、精神力の強さと豊富なスタミナを武器にヨネクラ最後の戦士を撃破した。序盤は、溜田が積極的に仕掛けてポイントを連取。タイトルに懸ける思いの強さを感じさせた。打ち合いに巻き込まれたサウスポー森は、顔を弾かれペースを取られた。
 しかし、冷静さを失うことなく、真っ向から打ち合い体力を削っていくと、中盤から距離を取りワンツーを好打。終盤に入っても足を止めることなく着実にダメージを与えると11回に左ストレートで右目上を切り裂き、最後はレフェリーストップに持ち込んだ。
相手はタフだった
 試合後に囲み取材に応じた森は「序盤は足を使っていく作戦だったが、ゴングと同時に相手が打ってきたので付き合ってしまった」。「8回にパンチをまとめようと思ったが、溜田選手もタフで打ち返してきたので、これは判定にいくかなと思った。ただ、11回に相手の目が生きていなかったので『ここが勝負だ』と決めにいった」と激戦を振り返った。
意味のある1年になった
 約1年ぶりの試合を終えた森は「前戦からの1年間を意味のあるものにするか、空白の1年にするのか、今日の結果で意味がある時間になったと思う」と手応えを感じていた。
 今後について「試合は巡り合わせもあるので、決まった試合をこなしていく。自分の階級は強い選手ばかりだが、その先にチャンスがあれば世界にも挑戦したい」と飛躍を誓った。
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