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[前日計量]2020.10.8

36歳小久保聡は勝てば現役続行!

 金子ジム主催の「ゴールデンチャイルド.128」の前日計量とPCR検査が8日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、スーパーフライ級8回戦で激突する日本同級8位の藤井貴博(31=金子)と小久保聡(36=三迫)が秤に乗った。
 試合から18日後の10月26日(月)に誕生日を迎える小久保は、ボクサー定年の37歳となる。現役を続けるためには日本ランカーに勝つことが条件だ。
 計量後にホテルに移動して電話取材に応じた小久保は、「負けたらこれで終わりだが、そこは意識しないで勝って次のチャンスを待つ。これでボクシング人生を終わらせるつもりはない。周りもこれが最後の試合だと思わないでほしい」と必勝を誓った。
これが最後ではない!
 これをラストファイトにするつもりはない。「加藤さん(加藤健太トレーナー)をはじめ、皆が『ここを勝って次につなげよう』と言ってくれたので支えになっている」と三迫ジムの仲間に感謝した。

 小久保は、かつて1勝7敗3分と大きく黒星が先行していた。この中には、元WBO世界フライ級王者の木村翔(31=花形)やWBO世界フライ級3位の中谷潤人(22=M・T)と対戦した試合も含まれている。しかし、2016年11月に連敗を脱出してから、7勝2敗と怒涛の追い込みを見せている。
小久保は「連敗中は、『試合をしてもどうせ負けるだろう』と思っていたが、勝ち星が増えていくにつれて自分のボクシングを貫けば勝てると自信がついてきた」と進化の理由を明かした。
左:藤井貴博(金子)51.9kg
右:小久保聡(三迫)52.1s
 横に並んだ藤井を見て「いつも自分より身長の高い選手と試合をしているので、むしろ小さく感じた」と言うと、「映像を見る限り、トリッキーな動きをしてくるタイプでパワーもありそう。体力もありそうなんで打ち合いになると思う。相手の体力を削って倒したい」と意気込んだ。
三迫ジム生え抜きの小久保聡(三迫)
 現在、9人のチャンピオンが在籍している三迫ジムにおいて「強い選手の練習を見られるのは自分にとって財産」と大いに刺激を受けている。その上で「三迫ジムでボクシングを始めた自分が強くなり結果を残すことで、このジムの強さをさらに証明できれば」と、モチベーションは高い。

 高校の国語の教師を務めている小久保は、昨日から有給休暇を取り試合に集中しているが、「来週からテストが始まるので試合が終わったらテスト問題を作らないといけない」と電話口で笑った。

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