西日本新人王戦で勝輝ジムの杉本太一が勝利!

　西日本新人王トーナメント予選が12日、大阪・豊中ローズ文化ホールで無観客試合で行われ、頂点を目指して激戦が繰り広げられた。今年の新人王戦は、コロナ禍の影響で例年より約4ヶ月半遅れてのスタートとなった。
　スーパーフライ級4回戦では杉本太一(22=勝輝)と長尾太我(24=SUN-RISE)が対戦。2018年9月以来(引き分け)の再戦は初回にダウンを奪った杉本が、壮絶な打撃戦を制して勝ち抜いた。

　杉本が初回に右ストレートでダウンを奪ったが、長尾も2回から左ボディを決めて応戦。その後はショートパンチの応酬が続いたが、杉本が回転数を上げて突き放した。

　強敵に競り勝った杉本は「(長尾選手は)パンチがあって前回より強くなっていた。途中で心が折れそうになったが、セコンドの指示で気持ちを持ち直すことができた」と快勝に笑顔を見せた。
　無観客でリングに上がったが「声援がなくて少し寂しかったが、セコンドの声もよく聞こえて集中することができた」と感想を口にした。

　大川和彦会長代行は「動きが硬かったが、練習してきたことは出せたと思う。途中、ピンチになったがよく踏ん張って耐えてくれた」と称えると「杉本のことは澤野伸吾トレーナー(38)に任せている。うちのジムからはまだ全日本新人王が出ていないので、なんとか獲ってほしい」と杉本に思いを託した。

　今年の新人王は2名(杉本太一とフライ級新生佳弘)エントリーしている勝輝ジムは、杉本が勝利し幸先の良いスタートを切った。