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[海外試合結果]2020.3.1

ガルシアの宝刀ライトハンドが炸裂!

 世界王座を奪還したローマン・ゴンザレス(32=帝拳/ニカラグア)が出場した29日(日本時間30日)米国・テキサス州フリスコのザ・フォード・センター。メインイベントでWBC(世界ボクシング評議会)ウェルター級ダイアモンド王座決定戦、元世界4階級制覇王者ミゲール"マイキー"ガルシア(32=米)vs元世界2階級制覇王者ジェシー・バルガス(30=米)戦が挙行された。
 加えてWBC世界フライ級タイトルマッチでは王者フリオ・セサール・マルチネス・アギュラー(25=メキシコ)が同級5位ジェイ・ハリス(29=英)を相手に初防衛戦を行った。
ガルシアが右でダウンを奪い判定勝利
 メキシコにルーツを持つ両選手のメインイベント。積極的にジャブを打つバルガスに対し、ガルシアはジックリとガードを固め様子を伺った。3回には手数を増やしてきたバルガスがワンツーを打ち込みペースを上げた。そしてジャブの差し合いから始まった5回、ガルシアが右ストレートを好打させコーナーに追い込み右でダウンを奪った。ゴングに救われたバルガスに、続く6回も大きな右アッパーを混ぜてさらに攻勢に出るガルシア。試合は終盤に入ると、ガルシアが再三ワンツーの攻勢を見せるも、粘るバルガスを仕留めきれず最終12回ラスト10秒でバルガスが左右のパンチを効かせて終了。判定は3-0(114-113、116-111×2)でガルシアの勝利で空位のWBC世界ウェルター級ダイヤモンドベルトを獲得した。
 試合終了後のインタビューでパッキャオ戦を望んだガルシアの戦績は41戦40勝(30KO)1敗。攻める姿勢を最後まで見せたが敗れたバルガスは34戦29勝(11KO)3敗2分とした。
マルチネスが判定勝ちでV1に成功
 初防衛戦のマルチネス、初挑戦のハリスはともに探り合いのジャブからスタートしたが、徐々にマルチネスが手数を増やすと、パンチの交換が激しくなっていく。中盤はハリスは顔面を赤く腫らしながらも、マルチネスのプレッシャーに対し足を使いながらもストレートを伸ばし対抗。10回、開始早々に仕掛けたマルチネスが右ボディでダウンを奪った。ハリスはなんとかこの回を凌ぐと、最終12回までマルチネスと打撃戦を繰り広げて試合終了のゴングとなった。判定は3-0(118-109、116-111、115-112)でマルチネスがV1に成功した。
 終始プレッシャーをかけ続けたマルティネスの戦績は18戦16勝(12KO)1敗1無効試合。世界初挑戦は初黒星となったハリスは18戦17勝(9KO)1敗とした。

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