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[試合後会見]2020.2.27

死闘を制しベルトを巻いたのは?

 OPBF東洋太平洋ウェルター級王座決定戦が27日、後楽園ホールで開催された「DANGAN 234」のメインイベントで行われ、同級2位のクドゥラ金子(22=本多)と同級7位の長濱陸(28=角海老宝石)が第41代チャンピオンを目指し激戦を繰り広げた。
 デビューから11戦全勝で快進撃を続けているアフガニスタン出身のクドゥラがジム初の王者となったのか、それとも2度目のタイトル挑戦の長濱が戴冠したのか――。
 新型コロナウィルス感染症が懸念される中、マスク着用とアルコール消毒による衛生面の徹底管理の下、試合が行われた。
長濱陸が新王者に就いた
 ボディを丁寧に攻めた長濱が新鋭クドゥラ金子のパワーに屈せず序盤からポイントを稼いだ。ボクモバ勝ち予想では劣勢だった長濱は10ラウンド、クドゥラの怒涛の攻撃をクリンチでしのぐと11ラウンドには意地のぶつかり合いにも付き合った。後楽園ホールのファンの大歓声を誘った長濱が大差判定決着で、OPBF東洋太平洋ウェルター級王座を獲得した。コロナウィルス騒動のため、この試合を最後にボクシングは1ヶ月のお休みとなる。
フィジカルでは誰にも負けない
 2度目の挑戦で戴冠した長濱は「ここまで長かった。チャンピオンになるとこんなに記者さんに囲まれるんですね。うれしいな」と喜びに浸った。
 無敗のクドゥラに土をつけた長濱は「相手は同じポジションでパンチを出してくるので打ち終わりと出鼻にパンチを合わせた。5ラウンドはやられたが、相手のスタミナがなくなるので逆にチャンスだと思った」と激闘を振り返った。
最強を目指す
 コンビを組む石原雄太トレーナーは「ジャブでプレスをかけていく作戦が功を奏した。5ラウンドに相手のパンチが効いたが、体を密着させてのボディ打ちがよく当たった」と長濱を褒め称えた。
 最後に今後の目標を聞かれた長濱は「アジアナンバーワンになったし、できれば小原佳太選手と戦いたい」と今月1日に王者に就いた日本同級チャンピオン小原との王座統一戦を希望した。
ノーコメントで帰ったクドゥラ金子
 一方12戦目で初黒星を喫したクドゥラはショックを隠し切れずノーコメントで会場を後にした。代わりに取材に応じた本多正孝会長は「キャリアの差が出た。左ボディで体力を削られてしまった。良い勉強になった」と試合を振り返った。
採点表

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