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[記者会見]2020.2.20

松本圭佑がプロに転向!「父を超える」

 元日本・OPBF東洋太平洋フェザー級王者で3度の世界挑戦経験がある松本好二氏(50)の長男でアマチュア95戦80勝(30RSC)15敗の成績を残した松本圭佑(20=大橋)が20日、横浜市内のジムでプロ転向会見を開いた。圭佑は 「世界チャンピオンになり父を超える」と決意を口にした。
尚弥さんの言葉でプロ入りを決めた
 U-15全国大会5連覇、高校では選抜大会優勝インターハイ3年連続準優勝、大学では全日本選手権準優勝、台北市カップ国際大会優勝と輝かしい実績を残した松本。東京オリンピック予選で敗退し「パリ五輪までアマチュアを続けることは考えられなかった。憧れていたプロの舞台に立てると思い今はワクワクしている」と思いを語った。
 大学に残るか悩んだ時期もあったが、昨年9月にジムの更衣室で井上尚弥(26)に会った際「早くした方(プロに来た)方が良い」と後押しされると、昨年11月のWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)決勝戦を観戦し「こんなにすごい方が身近にいる。同じ環境で練習して吸収したい」と昨年末に東京農業大学を2年で中退しプロ入りを決めた。 
大橋秀行会長もプロ入りを歓迎した
 幼い頃からジムに遊びに来ていた松本は大橋秀行会長から「ボクシングを始めたら(松本が好きな)ヘラクレスカブトムシを買ってあげる」と誘われたが「その頃は無理矢理ジムに連れて来られている感じがしたし家でゲームをしたかったのでやる気はなかった」と断固拒否。しかし「運動会で悔しい思いをして火がついた」と小学3年生でジムに入門した。
 大橋会長は「月日が経ってこうして会見をするのは不思議な気持ちだが、ついにこの日が来たんだなという思いで感慨深い」とプロ入りを喜ぶと「センスは抜群。高校時代は堤(堤駿斗=習志野高校→東洋大学)に負けたが泣き言を一度も言わなかったし、次の日も練習に来ていた。精神的なものはこの世代ではズバ抜けている」とメンタルの強さを強調した。
井上真吾トレーナーにもアドバイスをもらう
 会見に同席した好二氏は「大学を卒業させたい気持ちもあったが、本人の気持ちを尊重した」と話すと「打たせないのはもちろんだが、プロとしてのパフォーマンスも必要。ただ勝てばいいわけではないのでその辺りのさじ加減が難しい。自分の夢を託すというのではなく、子どもが夢を持ってかなえたいというのであれば邪魔にならないようにサポートしていきたい」と語った。
カウンターに磨きをかけていく
 スーパーバンタム級を主戦場にしていく松本は「もちろん目指すところは世界だが、昨日会見した中垣(中垣龍汰朗)のように2年以内に世界王者とは言えない。試合をこなしていきキャリアを積んでいきたい」と最初は慎重に言葉を選んだが「尚弥さんのようにラスベガスで試合がしたいし、東京ドームでやれるような人気のある選手になりたい」と大きな目標を掲げた。
じっくりとキャリアを積んでいく
 松本も中垣と同様、3月11日(水)にプロテストを受験し、5月28日に後楽園ホールでデビュー戦の予定でその後は7月と9月にも試合に出場させるプランを明かした。

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