アマ8冠の中垣龍汰朗が大橋ジムからプロデビュー!

　アマチュア97戦82勝(19RSC)15敗、高校5冠国際大会3冠の実績を誇る中垣龍汰朗(20=大橋)が19日、横浜市内のジムでプロ転向の記者会見を開いた。宮崎・日章学園から東京農業大学とエリートコースを歩んだ中垣はプロでの頂点を目指す決意を示した。
　黒のスーツでビシッと決めた中垣は「レベルアップの度合いにもよるが、2年以内に世界王者になりたい」と目標を掲げた。

　東京オリンピックを目指していた中垣だったが予選で敗退し「パリ五輪を狙う考えもあったが、4年も待つのは長いと思った。それならばプロで勝負したい気持ちが芽生えた」と出稽古で来ていた大橋ジムに縁を感じて入門。大学も昨年末に中退しプロのリングに飛び込む。

　3歳から空手を始めた中垣だったが「テレビで見ていて身近に感じたから」と小学4年生で地元のジムでボクシング人生をスタートすると「すぐに面白さにのめり込んだ」と中学から親元を離れてボクシングに打ち込んだ。「武器はスピードと距離感。長谷川穂積さんのようにカウンターで倒していきたい」と169�pの身長から繰り出される左ストレートを武器に世界王者を目指す。

 　会見に同席した大橋秀行会長は「スピードがありパンチもシャープ。これからプロに大切なパワーをつけていけば鬼に金棒」と金の卵に期待を寄せると「成長の具合を見てチャンスを作っていきたい」と話した。
　3月11日にプロテストを受験し、5月28日に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」でデビュー戦を行うプランを明かした。

　井上兄弟を筆頭にチャンピオンクラスの実力者が勢ぞろいしている名門・大橋ジムにスター候補生がプロボクシングの門を叩いた。群雄割拠のスーパーフライ級にどのように割り込んでくるのか非常に楽しみな存在だ!