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[試合後談話]2020.2.13

2005人の後楽園ホールに比嘉大吾!

 プロデビューから13試合連続KO勝利でWBC(世界ボクシング評議会)世界フライ級チャンピオンに上り詰めた沖縄出身の比嘉大吾(24=白井・具志堅)が13日、後楽園ホールのリングに帰ってきた。

 順風満帆に思われた比嘉だったが、体の成長を止めることはできなかった。2018年4月15日に迎えた3度目の世界王座防衛戦でまさかの計量失格。変則タイトルマッチとなった試合にも敗れボクシングから遠ざかっていた。670日ぶりの勇姿に後楽園ホールが揺れた。

比嘉大吾が復活KO
 やはり比嘉にはリングが似合う。超満員2005人の観客が見守る中、1年10ヶ月ぶりのリングの感触を確かめるように相手のパンチをかわすと左ボディーから回転を生かした連打で攻勢。距離を取るサウスポーのブエナオブラを追いかけるとパンチをまとめて倒しにかかった。試合が決まったのは6ラウンド。右ボディーアッパーでダウンを奪うと最後も右ボディーでキャンバスに沈めた。
勝ってホッとした
 多くの報道陣に囲まれて会見に臨んだ比嘉は「試合前から緊張感がなくて試合してても楽しくなかった。入場するまでは楽しかったけど試合は楽しめなかった。倒し方も忘れててただ前に出ただけ。倒れてくれて良かった」と反省の言葉が並んだが「とりあえず勝てて良かった」とホッと一息ついた。
 今後に関しては「次は白紙。ノーコメントで」と話すに留めた。
善戦したブエナオブラ

 比嘉の復帰戦の相手を務めたブエナオブラは開口一番「ベリーストロング!」と苦笑いした。それでも、元チャンピオンと対峙した感想を問われると「フライ級の時よりスピードは感じなかった。アッパーカットが良かったが、2階級上げてきたのでパンチ力はまあまあだった」と振り返った。1ヶ月のトレーニングで右カウンターを練習してたというブエナオブラは今回がプロ初ダウン。もちろん初のKO負けだが、超満員の後楽園ホールは気に入ったようで「また日本で試合がしたい」と笑顔で会見を終えた。

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