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[試合後会見]2020.1.28

バンタム級トーナメント優勝者がついに決定!

 元WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の山中慎介氏がアンバサダーを務める「GODS'LEFTバンタム級トーナメント」決勝戦が28日、後楽園ホールで開催された「DANGAN233」のメインイベントで行われ、日本同級6位の中嶋一輝(26=大橋)と日本スーパーフライ級18位の堤聖也(24=角海老宝石)が拳を交えた。
 ここまで2試合連続初回KO勝ちで圧倒的な強さを見せてきた中嶋の強打が火を噴いたのか、それともスイッチヒッターの堤が優勝を成し遂げたのか――。
リングサイドで山中氏が見守る中、ゴングが鳴り響いた。
引き分け勝者扱いで中嶋が優勝
 God’s Leftトーナメント屈指の好カード。サウスポーの中嶋に対して同じくサウスポーで試合に入った堤は、立ち位置をずらして中嶋に的を絞らせず。一進一退の攻防が続いた。6ラウンドに堤の右フックで中嶋が左目上をカット。終盤は堤がスイッチして左ストレートを打ち込むが決定打には至らず。中嶋も8ラウンドに強烈な右フックを見舞うがダウンは奪えず。判定決着は1-0のドロー。トーナメントは優勢ポイントで中嶋が優勝した。
今日の試合は反省だらけだと中嶋
 引き分け勝者扱いでバンタム級トーナメントを制した中嶋は「(採点は)ドローかなと思った。狙いすぎて力んでしまい回転の速いパンチを打つことができなかった。打つ時に重心を低くされて戦いにくかった。勝って優勝したかっただけに悔しい」と反省した。
 優勝賞金100万円を獲得し、山中氏から副賞の高級腕時計を贈られた中嶋だったが「全部家族に渡します」と最後まで笑顔はなかった。
 会見に同席した大橋秀行会長は「ボディを効かせることができたが、あとが続かず悪いところが出てしまった。相手が研究してきて機動力を生かして上手く戦ってきた。これからは日本王座を狙わせる」と感想を語った。
すごく悔しい
 一方惜しくも優勝を逃した堤は「プレスをかけられたが、対応できたし、リターンも返すことができた。相手のパンチは強かったけど想像以上ではなかった。石原さん(石原雄太トレーナー)とやってきたことは出せたと思う。移籍して強くなったところを見せたかったが…」と唇を噛んだ。
 あと一歩届かず何度も「悔しい」と漏らした堤だったが「もっと練習して強い相手と戦っていきたい」と前を向いた。
また、開催できればと山中氏
 この大会のアンバサダーを務めた元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏は、引き分けた二人に「ドローは考えていなかったが、決勝にふさわしい見応えのある試合だった。この試合を次に活かし、また成長した姿を見せてほしい」と期待した。また、大会を通じて「本当に良い選手が集まり、一回戦から素晴らしい試合が続いた。参加してくれた全選手に感謝したい」と総括し、「話があればぜひ第2回、第3回と開催したい」と希望した。
採点表

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