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[立ち話]2020.1.21

阿部麗也が攻撃的スタイルで復活の狼煙を上げる!

 IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級13位、日本同級2位の阿部麗也(26=KG大和)がタイトル獲得に向けて試行錯誤を繰り返している。昨年、2度の日本王座挑戦のチャンスをものにできなかった阿部は、これまでのカウンター戦法に加えて、より攻撃的なスタイルを積極的に取り入れている。20日に神奈川県大和市の所属ジムで日本ユース・バンタム級王者の石井渡士也(19=REBOOT.IBA)と4ラウンドのスパーリングを終えた阿部に話を聞いた。
迫力の打ち合い
 石井とのスパーリングでは序盤は中間距離での駆け引きが続いたが、最終4回は火の出るような打ち合いで一歩も引かず激しくパンチを交換した。実戦練習を終えた阿部は「相手は体が密着した時にフルパワーで振ってくるので、スタミナを全部使い切って打ち合った」と感想を口にした。
昨年9月に佐川に敗れて王座獲得ならず
 「以前から攻めて良し、守って良しのスタイルにしたいと思っていたが、勝っていたので自分の得意なところだけで勝負していた。前回の試合で負けて、もっと前に出る姿勢がないとダメだと再確認した。前に出てくる相手にはこれまで通りカウンターを狙い、距離を作ってくるタイプにはテンポを上げながら圧力をかけていきたい」と対応力を上げていく考えだ。
左:石井渡士也
 これまで阿部と4回ほど拳を交えたという石井は「久しぶりにスパーリングをさせてもらったが、やはりスピードがあり、リズムやフェイント、さらに返しのパンチが上手い。今日は以前より打ち合いに来て『押し負けないぞ』という気持ちの強さを感じた」と阿部の変化を感じ取っていた。
子どもにベルトを見せる
 今月12日に第二子が誕生したことを明かした阿部は「僕も嫁も生まれてくるまで男の子か女の子か分からないようにしていたが、今回も男の子でした。予定日より1ヶ月早かったので案はあるのですが名前はまだ決めていないんです」と笑顔を見せた。「年始から一軒家に引越しをしたし心機一転したので今年は一発かましますよ」と王座奪取を宣言。「これまでは日本王座にこだわりがあったが、話があればどんどん挑戦していきたい」とOPBF王座、WBOアジアパシフィック王座も視野に入れる。
今年中に王座に挑戦したい
 ボクモバアンケート「チャンピオンカーニバル注目の一戦」で1位を獲得した日本フェザー級タイトルマッチ、王者の佐川遼(25=三迫)対同級1位の丸田陽七太(22=森岡)戦の試合展開を聞かれると「どっちにポイントが流れたんだろう?という展開でKO決着はないと思う。丸田の距離がどれほど遠いのか?そして佐川がオーソドックスと対戦した時に得意の右がどこまで機能するのか」と接戦を予想。加えて「自分は佐川に負けているので、気持ち的には佐川に勝ってほしい。自分に勝っている相手が負けるのを見るのは嫌なもんですよ」とボクサーならではの心情を明かした。

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