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[試合後談話]2019.12.28

石田匠は世界再挑戦のチャンスをつかんだか?

 IBF世界スーパーフライ級5位の石田匠(27=井岡)が28日、大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「CHAMP FIGHT.10」のメインイベントでIBF同級8位のイスラエル・ゴンサレス(23=メキシコ)と次期挑戦者決定12回戦で拳を交えた。
判定勝利に喜びを爆発させた
 試合は、ゴンサレスが終始前に出るボクシングをみせ、判定で勝利を掴んだ。開始、前進するゴンサレスは、左右のボディから大きな右フックにつなげる。ガードを固めた石田は後手に回るが左ジャブで距離を作った。ラウンドの前半に勢い良く出るゴンサレスの戦法を受けてしまう石田は、防御の時間が増えた。左ボディで打開をはかりたい石田だったが、最後まで攻めきれず、終了のゴングを聞いた。判定は、割れたが(2-1)でゴンサレスに軍配が上がった。
アンカハスにリベンジするとゴンサレス
 試合後、ゴンサレスは「イシダは思っていたより強く良いボクサーだった。こちらの作戦は、前進してボディを攻めることだったが、彼のジャブは鋭く、あまり前に出ることは出来なかった」と石田を称えた。「この勝利にはいろいろな感謝がある。本当に素晴らしい勝利だ。日本の皆様ありがとうございました」と喜びを語った。
 挑戦権を得たことについて、「(IBF王者の)アンカハスには一度負けているので是非リベンジしたい」と意気込んだ。
再起を誓った石田匠
 一方、悔しい敗戦となった石田は、「会長をはじめ、チームとしてここまで本当にサポートしてもらい感謝しかないです」と陣営に感謝した石田。「判定には納得してます。前半(相手が)出てくるのは想定内でしたが、僕が攻めきれなかっただけです」と試合を振り返った。
 最後に石田は「この試合に勝つためにボクシングをしているわけじゃない。世界王者になるためにボクシングをしているので、こんなところで終われないです」と再起を誓った。
終始後手に回った石田匠
 スーパーフライ級はWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)開催の可能性も高い注目の階級。大晦日に防衛戦を迎えるWBO(世界ボクシング機構)王者の井岡一翔(30=Reason大貴)をはじめ、元世界王者のローマン・ゴンサレス(32=ニカラグア)やシーサケット・ソールンビサイ(33=タイ)など役者が揃った感がある。再起を誓った石田の2020年の飛躍を期待したい。

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