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[試合後談話]2019.12.8

中部ホープ対決は大阪のリングで激闘

 WBOアジアパシフィック・フェザー級王者の森武蔵(薬師寺)が8日、大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「REAL SPRITS 66」のメインイベントで同級7位の水野拓哉(松田)を迎え2度目の防衛戦に臨んだ。中部ホープ対決と注目を集めた試合は、静かな立ち上がりを見せたが、中盤以降は激しい打ち合いに発展した。
勝利の瞬間
 試合は、クリンチの多い展開ながら森が手数で上回る勝利となった。開始から森は、ジャブから左ストレートをボディに決めた。対して、水野は、森の出端に右ストレートを狙う。中盤、水野はバックステップを使い右を狙うが距離を潰す森のボディブローに思うように動けず。森は徹底したボディブローで優勢を保ち最終のゴングを聞いた。森は大阪で2度目の防衛に成功した。
ゴールはここじゃないと森
 試合後、森は「練習してきたことは半分ほどできたと思う。自分が目指しているゴールはここではない。ダウンだけでは満足できませんね」と不満を口にした。「ボクシングスタイルに悩んだこともあったが、サラストレーナーを信じてやってきて良かったと思う。来年はどこかで世界にも挑戦して熊本にベルトを持って帰りたいです」と先を見据えた。
薬師寺保栄会長
 薬師寺保栄会長は「思った通りの試合になった。これでワンランク上に上がったと思いますよ。強敵を相手に目に離せない試合で武蔵も良い経験になりました」と愛弟子の成長に目を細めた。
ステージが上がったとサラストレーナー
 森のトレーナーを務めるイスマエル・サラストレーナーは、「とてもハッピーは日になったね。練習してきたディフェンスもレベルは上がった。この勝利でまた一つステージが上がったと思うよ」と手放しで喜んだ。
悔しいと水野拓哉
 一方、「悔しい」と声を出しながら控室に戻った水野は「クリンチの多い展開になるとは思っていなかったですね。しっかり距離を取ろうと思ったのですが、うまくいきませんでした」と唇を噛んだ。「序盤はうまくいっていたので本当に悔しいですね。チャンピオンは強かったです。それだけです」と淡々と話した。

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