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[発表会見]2019.11.13

藤本京太郎にビッグチャンスが到来!

 WBO(世界ボクシング機構)アジアパシフィック・ヘビー級王者でWBA(世界ボクシング協会)12位の藤本京太郎(33=角海老宝石)が12月21日(日本時間22日)、英国ロンドンのカッパーボックスでWBO世界同級6位のダニエル・デュボア(22=英)が保持するWBOインターナショナル王座に挑むことが決まった。藤本は13日に都内の後楽園ホール展示場で会見を開き、「驚くほど強い相手だが、ロッキーのような気持ちで向かっていきたい」と抱負を語った。この試合には空位のWBC(世界ボクシング評議会)シルバー王座も懸けられ、勝者はWBC次期挑戦者としての地位を手にすることなる。
会場は7000人収容のアリーナ
 アマチュア出身のデュボアは17年にプロ転向後、13戦全勝(12KO)をマークする次世代のヘビー級スターとも言える存在。だが過信することなく、22戦21勝(13KO)1敗とキャリアで上回る藤本に対し、「WBAにランクされる相手を過小評価するつもりはない。私は1年以内に世界チャンピオンになりたいと考えているので、このタイトルを全力で守る」と現地のメディアに答えている。
勝つイメージはまだない
 勝てば一気に念願の世界戦に近づく藤本だが、1m96cmと長身でワンツー、フックの強打でKOの山を築くデュボアを「ビデオを見たばかりだが、僕より10cm以上も大きいのにスキがなく、しっかりとジャブをついて手硬いボクシングをする。熊のように恐ろしく強い相手。動物と戦うぐらいの気持ちでいる」と警戒。悲壮感を拭い去るため、阿部弘幸トレーナーが同じクマ科のパンダの着ぐるみで登場し、報道陣の笑いを誘った。
この一戦で人生を変える
 それでも事実上のWBC挑戦権と、相場より高額だというファイトマネーを喜び、「ここまで長かった。ボクサーとして一つ区切りになるのは間違いない。(日本のヘビー級選手として)僕が大きなリングに立つのは使命だと思っている。ここで勝てば人生が変わるし、少しでもまわりの人を幸せにしたい。クリスマスプレゼントになるように頑張ります」と意気込んだ。
体を張った阿部トレはスピードを発揮させたい
 11年12月にK―1からボクシングに転向して以来、藤本を指導する阿部トレーナーは、「(K-1世界ヘビー級タイトルマッチで)ピーター・アーツに勝った時のようなスピードのある出入りとカウンターで何とか倒したい。K-1のように短期決戦で行けば可能性はある」と期待。これに藤本も、「まだ勝つイメージはないが、今週から3週間の予定で行う米国ロサンゼルスの合宿で2m級の選手とスパーリングを重ね、手応えを掴みたい。一ヵ月でしっかり体を作っていく」と決意した。

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