渡部あきのりが韓国に登場

　前日本スーパーウェルター級暫定王者の渡部あきのり(34=角海老宝石)が10日、韓国ソウル市内でOPBF東洋太平洋同級王座戦の前日計量に臨み、王者リー・ジョンキョン(31=韓国)とともにリミットの69.8kgで一発パスした。この試合は今年4月に組まれていたが、リーの怪我により延期となり、明日11日にソウル市のグランド・ヒルトン・ホテルで挙行されることになった。

　勝てばウェルター級に続くOPBF2階級制覇を達成する渡部は、昨年12月に日本正規王者の新藤寛之(宮田)と統一戦を行い、フルラウンドの激闘のすえ引き分けながら防衛に成功。新藤との再戦も視野に入れていたが、今年1月に空位のOPBF王座を獲得したリー・ジョンキョン(31=韓国)にターゲットを変更した。現在の日本王者は、5月のチャンピオンカーニバルで新藤を6回TKOで破った松永宏信(横浜光)。

　リーは戦績10戦7勝(3KO)2敗1分とキャリアは浅いが、4連勝中と勢いのあるサウスポー。渡部は新藤戦に続くサウスポー同士の対戦となったが、5年半前にも韓国でPABA王座を獲得するなど、45戦の経験値と圧倒的なフィジカルは王者を大きく上回る。