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[試合後会見]2019.8.3

井上岳志が再起戦で魅せた!

 WBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級11位の井上岳志(29=ワールドスポーツ)が3日に後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のセミファイナルに出場。空位のWBOアジアパシフィック同級王座をWBOアジアパシフィック同級4位のコムサン・ポンセーン(36=タイ)と争った。今年1月の世界戦以来の復帰戦となる井上は、自身が保持していたベルトを取り戻し、再び世界をアピールすることができたのか――。
井上が力の差を見せつけた
 初回、井上は丁寧にジャブを突きながら距離を測ると、相手の返しのパンチもガッチリとガードで回避。2回、ペースを握った井上はワンツーで弾き飛ばすとロープに詰めて連打で攻勢。すると強烈な左ボディで早くもダウンを奪った。立ち上がろうとしたコムサンだったが、ダメージが深く10カウントを聞いた。
余裕を持って戦えた
 王座返り咲きに成功した井上は、「会長からもっとジャブを突くように言われたが、相手が息遣いが荒くなっているのが分かったので自己判断で一気に攻めた」と速攻劇を振り返ると、「ジャブとストレートをしっかり出せた中での左ボディだったので良かったと思う」と自身の出来に納得の表情を見せた。
 今年1月の世界初挑戦でジャブとストレートの重要性を再認識した井上は、復帰戦で成長した姿を見せた。再び世界を目指す井上は、「ベルトを獲ったので世界ランキングが上がることに期待して走り出したい」と決意を口にした。
フィジカルは今までの日本人で一番強い
 一方、成す術なくキャンバスに沈んだコムサンは、「イノウエはフィジカルが強く、思っていた以上にパンチがあった。ダウンした左ボディは効いたがまだ戦えた」と強気に言い放った。
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