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[試合後会見]2019.7.27

まさに死闘! バンタム級王座戦

 日本バンタム級王者の齊藤裕太(31=花形)が27日に後楽園ホールで開催された「DANGAN226」のセミファイナルに出場。同級1位の鈴木悠介(30=三迫)を相手に3度目の防衛戦に臨んだ。両者ともにKO宣言した試合は、挑戦者のサウスポー鈴木が積極的な攻撃で先手を奪った。
鈴木が新王者
 サウスポー鈴木が初回から左ストレート、右フックを好打。相手のパンチをサイドステップで回避し、上々の立ち上がりを見せた。2回も鈴木が的を絞らせず的確なパンチで攻勢。守勢を強いられていた齊藤だが4回に右フックが決め、鈴木の腰をガクッと沈めさせ、連打で反撃に転じた。5回、接近戦で細かいパンチをぶつけ合い、齊藤の左右のショートアッパーがヒットしたが、前半終了時の公開採点は3者ともに48-47で鈴木がリードした。激しい応酬のなか、齊藤は偶然のバッティング右目上をカットし、鈴木は左目上を腫らした。7回、鈴木は再びジャブで距離を取ると左ストレートをヒットし見栄えの良さをアピール。9回はロープに詰めて連打で仕留めにかかったが、齊藤もガードでしのぎ王者の意地を見せた。逆転を狙う齊藤は10回、最後の力を振り絞って手数を出すが、鈴木は最後まで踏みとどまり、97-93×3で新チャンピオンに就いた。
三迫ジム4人目の日本王者誕生
 悲願のベルトを巻いた鈴木だが、ダメージが深く会見は行われず。鈴木を担当する加藤健太トレーナーは、「1〜2ラウンドの展開が続けば良いと思っていたが、打ち合いに巻き込まれてしまった。ただ、あそこまで打ち合えるとは思っていなかった。6ラウンドから右フックを引っかけるように指示を出したら距離を作ることができた。根性を出してよくやってくれた」と新チャンピオンを称えた。
最後まで諦めずに倒しに行ったが…
 一方、2度目の防衛に失敗した齊藤は、「序盤にリズムを掴むことができなかった。思っていたよりサウスポーは苦手ではなく、距離を潰せたが相手の方が気持ちが強くてタフだった。途中でボディが効いてしまった。絶対に倒せると思っていたので悔しいです」と気丈に話した。
最後に記念撮影をした
 ベルトを失った斎藤は、「最後まで悔いなく打ち合うことができた。負けたら辞める覚悟で試合に臨んでいたので、この試合で最後にします。楽しいチャンピオン生活でした」と晴れやかな表情でグローブを吊るすと明言した。
 花形進会長は、「よくチャンピオンになれたと思うよ。最後まで頑張ったな」と愛弟子に労いの言葉をかけた。
採点表

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