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[試合後会見]2019.7.26

辰吉寿以輝の12戦目はボディの応酬

 日本スーパーバンタム級18位の辰吉寿以輝(大阪帝拳)が26日、大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「ドラマチックボクシング.80」のメインイベントで、同じ関西の藤岡拓弥(VADY)と拳を合わせた。ランキング奪取を狙う藤岡が開始から積極的に接近戦へと持ち込んだ。
厳しい試合をモノにした辰吉
 試合は、ボディの応酬で体力を削りあったが、辰吉が有効打で競り勝ち成長をみせた。開始、辰吉がジャブをヒットするが、プレスをかける藤岡が接近戦に持ち込み辰吉の右を封じた。中盤、ようやくジャブを打てる距離を掴んだ辰吉は、連打で有効ポイントを重ねることに成功。藤岡も右のオーバーハンドで打開をはかったが、手数で上回ることができなかった。厳しい試合を判定でモノにした辰吉が連勝を12に伸ばした。
ダメダメでしたと辰吉
 試合後、辰吉は「ダメダメでした」と反省の言葉が口をついた。「最初にジャブが当たったので、これはイケると思っていたら相手の距離になってしまったのと、左の拳を痛めてしまいましたね」と試合を振り返った。「中盤からは距離を保ってジャブも出たので、少しは練習していたことが出せたんですが、まだまだ上位とやれるとは言いづらいですね」と最後まで反省の弁で会見を終えた。
 
吉井寛会長
 吉井寛会長は「一試合ごとにちゃんと成長しているし、前半は相手に付き合ってしまったけど、中盤からは足も使えたし、ジャブも出た。倒せなかったから99点やけど、今日の経験は良かったと思う」と辰吉の成長を認めた。「次は年内、上位ランカーと話を進めています。時期は11月か12月、今回の経験を生かしてやってくれるでしょう」と次戦のさらなる成長に期待した。
良かったんじゃないと父親の辰吉氏
 辰吉の父で元WBC世界バンタム級王者の丈一郎氏は「相手は研究しとったし、根性で立っていたしムッチャ頑張ってた。あれを倒すのは難しい、連打とコンビネーションは違うからな。1から10までパンチの強さがある中で7とか8でずっと打っている。3を入れることで9が生きるんや。強弱がなかった。左を痛めてジャブが打てんかったんやろう」と自論を語った。「手を痛めて勝ったんやから、良かったんじゃない」と最後に及第点を与えた。
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