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[試合後会見]2019.7.21

大熱戦のWBA世界ウェルター級王座統一戦

 WBA世界ウェルター級正規王者のマニー・パッキャオ(比)とスーパー王者のキース・サーマン(米)の統一戦が20日(日本時間21日)、米国・ラスベガスのMGMグランドアリーナで開催された。14356人の観客で超満員となった会場は初回から大揺れとなった。
激闘を制したパッキャオ
 注目の一戦は初回から大きく動く。1ラウンド中盤、サウスポーのパッキャオが左ボディから右を打ち抜くとサーマンが尻餅をつくダウン。ダメージを感じさせず、すぐさま立ち上がったサーマンだがパッキャオの波状攻撃に後退を余儀なくされた。中盤、リーチを生かし距離を保って戦うサーマンはジャブから足を使い右カウンターを決めていく。中盤以降も互角に打ち合う両者だが、ヒットはパッキャオが上回る結果となった。10ラウンド、パッキャオのボディからの攻撃に一瞬膝を落としたサーマン、しかしここは足を使いゴングまで持ちこたえた。最終ラウンドまで渾身の打ち合いで観衆をわかせた両者だが、決定打は生まれず。判定は2-1でパッキャオが王座統一に成功した。
 
マニー パッキャオ(比)
 試合後、リング上の特設会見場で口を開いたパッキャオは「まず、今日戦ってくれたサーマンについて、戦ってくれたことを感謝しているし、彼は今日負けたが、まだまだ若くスピードもパンチのパワーも一流だった。必ずまたチャンピオンに返り咲くと思う。今日はありがとう」とサーマンと固い握手を交わした。「今回もハードなトレーニングをして、今日勝つことができたので、まだまだできることを証明できたと思う」と自信を見せた。また、次戦については「来年早々に決めたい」と年内は戦わないことを明言した。
フレディ ローチ トレーナー
   長年パッキャオとコンビを組むフレディ・ローチトレーナーは、「忙しい中とてもハードなトレーニングを乗り越えてきた。さらに今日の試合でもハードな相手と戦い勝利を得た。しばらくはしっかりと休んでほしいね」とパッキャオの体調を気遣った。
キース サーマン(米)
    続いて、大一番で惜敗したサーマンは「パッキャオはとても速く、対応するのが遅れた。初回のダウンは効いていなかったが、自分の中で衝撃となって残ったと思う。最終的には追いつけたと思ったが結果は残念だし、受け入れる。特に10ラウンドのボディショットは効いた。あそこを交わせたことは私の良い経験になった」と試合を振り返った。「私はファイターだ。必ずまた、早いうちに強くなって帰って来ると信じて待っていてくれ」と早々の復帰を示唆した。
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