今週の海外注目試合

　今週の海外注目試合は米国・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで20日(日本時間21日)開催される2試合をピックアップ。メインイベントにWBA(世界ボクシング協会)ウェルター級王座統一戦として、スーパー王者キース・サーマン(米国)vs正規王者マニー・パッキャオ(フィリピン)のビッグマッチが挙行。アンダーカードでは前WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)と、元WBA世界同級スーパー王者ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)がバンタム級10回戦で激突する。

*「WOWOWエキサイトマッチ」が米国・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される注目のWBA世界ウェルター級王座統一戦。6階級制覇王者マニー・パッキャオ(比)vs無敗王者キース・サーマン(米)を、日本時間7月21日(日)午前11時から生中継する。

　米国地上波FOXがPPV(視聴課金)ファイトとして行うWBAウェルター級王座統一戦。パッキャオは今年1月にエイドリアン・ブローナー(米国)と対戦、KOこそは逃したが会心の動きで判定勝利して存在価値を改めて高めた。対するサーマンはいまだ無敗を誇るも、同じく今年1月に行われたケガからの復帰戦は、ホセシート・ロペス(米国)を相手に苦戦の末、2-0の判定勝利。ブランクの影響を露呈する内容となった。ナチュラルなウェルター級の体格を持つサーマンに、パッキャオが再びかつての動きを見せることができるのか。現在、最も層の厚い同級世界戦線で注目のビッグマッチまで後少しと迫った。

　バンタム級のサバイバル戦として組まれたネリvsパヤノ。今年3月に米国デビューを果たしたネリは強打を爆発させ、実力者マックジョー・アローヨ(プエルトリコ)にダウンを奪い続けて4回終了後TKOで連勝を29に伸ばした。対するパヤノは今年3月に無敗のダミエン・バスケス(米国)に判定勝利で再起に成功した。WBCはネリがこの試合をクリアすれば、正規王者ナルディーヌ・ウバーリ(フランス)vs暫定王者井上拓真(大橋)の間で行われる同級王座統一戦の勝者への指名挑戦を約束。サウスポー同士の攻防に日本のファンも熱視線を向けている。