IBFライト級王座戦 コーメイvsベルトラン

　米国・カリフォルニア州テメクラのペチャンガ・リゾート&カジノで28日(日本時間29日)開催された、IBF(国際ボクシング連盟)ライト級タイトルマッチ。王者リチャード・コーメイ(ガーナ)の初防衛戦は、元世界王者で挑戦者IBF同級2位のレイムンド・ベルトラン(メキシコ)が前日計量で体重オーバーとなり、IBFルールによって勝敗に関わらず王者コーメイが王座を保持する変則世界戦として行われた。

　コーメイが初回からコンディションと体重を作れなかったベルトランを襲った。開始1分後にジャブから右ストレートを打ち抜くと先制のダウンを奪う。再開後にはさらに連打でロープダウンを追加。なんとか初回を凌いだベルトランは、3回に左フックで反撃を見せた。その後もパンチの交換で会場が湧く中、5回にはコーメイがまたもロープ際に追いつめ連打から3度目のダウンを奪う。そうして迎えた8回、40秒にコーメイの左フックが炸裂、ベルトランはよろけながら尻もちをつくダウン。立ち上がるもレフェリーが試合をストップし、コーメイが8回54秒TKO勝利で初防衛を飾った。統一戦や7月19日(日本時間20日)に行われるIB同級指名挑戦者決定戦、中谷正義(井岡)vsテオフィモ・ロペス(メキシコ)の勝者との対戦などに注目が集まるコーメイの戦績は31戦29勝(26KO)2敗、敗れたベルトランは47戦36勝(22KO)9敗1分1無効試合となった。