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[前日計量]2019.6.12

ベルトをかけて2年ぶりに再戦

 日本ミニマム級タイトルマッチ、王者の田中教仁(34=三迫)対同級8位の春口直也(29=橋口)の前日計量が12日に都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、ともに一発でクリアした。明日の13日に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルで激突する両者は、写真撮影が終わると「明日はよろしく」と握手を交わし健闘を誓った。 
2年前の借りを返す
 二人は2017年5月に鹿児島で対戦。この時は春口が序盤のダウンを跳ね返し判定勝ちを収めている。
 先に秤に乗った田中はリミットちょうどの47.6kgでパスした。鬼門の初防衛戦にプレッシャーがかかるところだが、「最後のスパーリングで良いところを見せようとしてしまい、納得のいく動きができずに後日、もう一度(実戦練習を)追加した。これが初防衛の重圧なのかと思った」と明かしたが、「ただ、試合の前に気が付いて良かった」と前向きに捉えた。
対応力が試される試合
 かつて拳を交えた春口を「戦績以上に良い選手」と話したが、「前回とは違う。自分の方が成長しているのでそれをリングで見せたい。相手は命をかけて挑んでくるので叩き潰すだけ。どんな展開になってもぶっ倒す。判定まではいかない」とKO防衛に絶対の自信を示した。
勝って人生を変える
 一方、タイトル初挑戦の春口は300gアンダーの47.3kgを測定した。鹿児島から乗り込んだ挑戦者は、「ベルトもそうだが、前回の試合はハッキリとした形で勝っていないので、しっかりと決着をつけるための延長戦だと思っている。この2年間で強い相手と戦い、負けもしたが良い経験になっている。それを明日のリングで証明したい」と意気込みを語った。
 この試合に向けて元WBO世界同級王者の福原辰弥(本田フィットネス)や日本同級5位の栄拓海(折尾)といった九州の名だたる相手とスパーリングを重ねてきた春口は、「今回はアウェーなので倒さないと勝てないと思っている。勝てばジム初のチャンピオンになるのでモチベーションは高い」と25戦目で掴んだチャンスに胸を躍らせた。

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