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[ニュース]2019.5.28

元日本王者の木村隼人が引退を表明

 前日本バンタム級暫定王者の木村隼人(29=ワタナベ)が引退を表明した。木村は先月18日に後楽園ホールで正規王者の齊藤裕太(31=花形)と王座統一を懸けて争ったが、序盤からの打撃戦で両目がふさがり、5回にタオルが投入されTKO負けを喫した。
愛されキャラの木村は息子想いの父でもある
 木村は16日付けの自身のブログに「ご報告」と題し、目に限界を感じているとして引退を発表。「悔しいけど、この悔しさをバネにこれからも頑張ります。ありがとう以外の言葉が見つからないくらい、たくさんの人に支えられてきました」と感謝の言葉を綴った。
齊藤戦では壮絶な打ち合いを繰り広げた
 木村は中学卒業と同時の04年にタイでプロデビューし、5戦目以降は韓国を主戦場に置き、抜群のスピードとテクニックを武器に07年に韓国スーパーフライ級王座、08年には日本認定前のWBOアジアパシフィック同級王座を獲得。一時リングから遠ざかるが、13年にワタナベジムに移籍すると、15年と16年に2年続けて日本スーパーフライ王座に挑戦、17年にはOPBF東洋太平洋同級王座に挑んだ。いずれも判定負けで戴冠は叶わなかったが、減量苦から階級を上げると、昨年12月に齊藤の病気により設けられた日本暫定王座決定戦で高野誠三(真正)を8回TKOで破り、念願の日本王座を獲得した。
このボクシング人生を武器にこれからも頑張ります!
 今回、人生の半分を費やした競技生活で目を痛め、グローブを吊るすことになったが、今後は同ジムで後進の指導も計画している。生涯戦績は39戦28勝(19KO)11敗。渡辺均会長によると後日、引退式を執り行う予定とのことだ。

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