東京で試合ができることが嬉しかった!

　日本スーパーバンタム級タイトルマッチのアンダーカードに登場した岩屋卓史(寝屋川石田)が18日、墨田区総合体育館に併設された、すみだボクシングフェス2019の会場に試合後、笑顔で姿を見せた。

　福岡出身で、今は大阪にある寝屋川石田ボクシングクラブで汗を流す岩屋卓史がプロライセンスを再取得したのは2017年11月。この4ヶ月前の7月に挑んだテストで不合格を突きつけられた後のことだ。

　プロ5戦目で白星を2つとしたアマ経験なしの三十路の叩き上げは、試合中に上半身が立ち上がる点を今の課題に挙げた。「下半身がまだ弱い」と反省の弁が口をついた。

　この日、会場入りして最初に驚いたのは、墨田区総合体育館の広さ。そして、世界戦クラスの演出。否応なしに目に入るボクシングフェスでミット打ちやVR体験スパーリングなどを楽しむ女性や子供達の姿。普段のボクシング会場とは様子が違った。

　試合が決まったのは1週間前。その上、試合会場は憧れの東京。「すごく嬉しかった」。突然の連絡にも対応できたのは、日頃の節制の賜物。「僕は10キロの減量は出来ないので」と、普段から65キロ以内に体重を管理していることを明かした。「今日は勝利もですが、経験を積むことができたのが嬉しい」と試合を振り返った。