ワタナベ3戦士が香港で準備万端!

　11日、香港の上環にあるDEFボクシングジムでは、明日18時半(日本時間19時半)から香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター(HKCEC)を用いて行われる計8試合の前日計量が行われ、日本から出場する佐々木蓮(24=ワタナベ)、山本祥吾(26=同)、鈴木なな子(19=同)も一発でパスした。試合は主催するDEFプロモーションズによるFacebookの公式ページなどで、日本からもチェックできる予定だ。

　『アジア・プロボクシング選手権』と銘打たれたこの興行。メインイベントは、昨年、都内で合宿を行い、「その成果をここでも発揮したい」というレイモンド・プーン(香港)が中国本土から難敵リ・シアン(中国)を迎えるライトフライ級10回戦となっている。レイモンドは107.5ポンドでパスし、相手も同じ体重でパスした。なお、この試合には、レックスの保持するWBCアジア王座と、空位のWBOユース王座がかかっている。

　フェザー級8回戦に臨む一昨年の全日本新人王である佐々木は126ポンドでパスし、相手のマー・ゲアン(中国)も同じ体重でパスした。今回のためにパスポートを準備し、計量でのフェイス・オフ(睨み合い)も初経験だったという佐々木は「とても燃えている。不慣れな外国遠征には想定外のこともあったけど、計量をパスした解放感をすべてリングにぶつけたい」と闘志満々に語った。

　スーパーライト級6回戦に臨む山本は139ポンドでパスし、相手のニべシュ・ゲール(ネパール)は138ポンドでパス。山本は「相手は思っていた以上に小さいけど、それも想定して日本で準備をしてきたつもり。自分にとって絶対的な武器である右ストレートを必ず打ち抜けるようにしたい」とKO勝ちを誓った。

　ライトフライ級4回戦に臨む鈴木は108ポンドでパスし、相手のレンズ・ダッケル(比)も108ポンドでパスした。チャーミングなルックスから現地では日本勢随一の注目を集めた鈴木は「今までの試合ではムキになって、顔ばかり狙ってきたけど、ボディも打ち分けられるような自分の成長を確かめたい」と未来の成功を見据えた。