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[発表会見]2019.4.22

吉田実代が6.19世界にアタック!

 OPBF東洋太平洋女子バンタム級、日本女子同級王者の吉田実代(31=EBISU K's BOX)の世界初挑戦が決定した。22日に都内の所属ジムで会見が開かれ、吉田は6月19日(水)に千葉・幕張メッセイベントホールで空位のWBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王座をWBO女子アジアパシフィック・フライ級王者ケーシー・モートン(35=米)と争うことになった。
 同イベントのメインでは、世界3階級制覇王者でWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級2位の井岡一翔(30=Reason大貴)が、WBO同級1位のアストン・パリクテ(28=比)とWBO王座決定戦を行うことが先日発表されている。
22日に開かれた発表会見
 独立心の強い吉田は中学卒業後に一人暮らしをはじめ、20歳で一念発起し格闘家への道を歩んだ。その後、キックボクシング時代のスパーリングで女子5階級制覇王者の藤岡奈穂子(竹原&畑山)に衝撃を受け、人生を懸けて勝負したいと5年前にボクシングに転向。17年10月に元OPBF女子スーパーバンタム級王者の高野人母美(協栄)と初代日本女子バンタム級王座を争い、判定勝ちで初の戴冠をはたすと、昨年8月には空位のOPBF王座を獲得し、世界を期待される選手にまで成長した。
人生が変わると吉田
 吉田は世界への心境を問われ、「大きな舞台で背筋が伸びる。世界挑戦は格闘技人生において最上級の試合。人生が変わると思っている」と想いを語り、階級を落としての挑戦にも「キック時代には50kg以下でやっていたし、減量を考えればスーパーフライが適正階級。バンタムよりも良い動き、体のアドバンテージが出せるはず」と減量の不安を払拭した。
加山会長もやってくれると期待
 モートンは今年3月に日本女子ミニマム級王者の日向野知恵(スパイダー根本)との決定戦を判定で制し、WBOアジア王座を獲得。加山利治会長は「10回戦を経験済みで、ガードが高く手数もあるトータル的に優れたアメリカの強豪」と警戒しつつも、「スタミナとフィジカル、負けん気が吉田の持ち味。良い試合になる」と期待した。
感謝の気持ちを持ってリングに上がる
 シングルマザーとして4歳の娘を育てる吉田には、育児とスポーツインストラクターの仕事、そしてボクシングの両立に批判の声もあったというが、吉田は「なるべく娘と過ごす時間を取っているが、周囲から見たら…。それでもベルトを獲って少しずつ良い風に変わった。もともと自分に自信がなく失敗の多い人生だったが、ボクシングを通じて小さな自信を積み重ねてきたし、世界を獲ればさらなる自信に繋がるはず」と決意し、「支えてくれる人たちに感謝し、一番の理解者である娘のためにも必ず世界チャンピオンになる」と誓った。吉田は明後日、鹿児島に帰郷し、地元での決起集会、スポンサー集め、練習と、しばらくは忙しい日々を送る。

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