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[試合後談話]2019.4.21

金沢で女の意地が激突

 日本女子フェザー級1位の神成麻美(カシミ)と同級2位の満田美紀(姫路木下)による王座決定戦が21日、石川県産業展示館3号館で開催され、初のタイトル獲得を目指す両者が激しくぶつかった。試合は立ち上がり、昨年8月の対戦で神成に3回TKO負けを喫した満田が、相手のプレスに上手く体を入れ替え、ジャブ、ワンツーをヒット。幸先の良いスタートを切った。
最後はレフェリーストップを呼び込んだ
 神成もパワフルな攻撃で満田を詰めると旺盛な手数を出すが、満田はそれを上回る回転力を発揮し、2回にダウンを先取。すると3回も右を効かせた満田が神成を倒し、ポイントで大きくリードした。神成は諦めずにプレスを強めると、後半は手数と有効打で満田を上回ったが、5回の打撃戦で被弾が目立ちレフェリーストップ。今年2月の挑戦者決定戦を勝ち上がった満田がタイトル初挑戦でベルトを獲得した。
リベンジをはたした満田は早くも次を見据える
 敵地で戴冠とリベンジをはたした満田は、「相手のパンチが強いのは分かっていたので、上手く足を使うことを心掛けた。前回の敗戦を活かすことができた」とファンやスタッフと喜びを分かち合った。初防衛戦は元OPBF女子東洋太平洋3階級制覇王者の三好喜美佳(川崎新田)と指名試合になることが濃厚だが、満田は「強敵だと思うがしっかりと勝って次のベルトを目指す」と更なる目標を掲げ、飛躍を誓った。
負けはやはり悔しい
 一方、3度目の挑戦も失敗に終わった神成は、「満田選手は前回とまったく違った。強打とコンビネーションに対応できなかった。もうひと踏ん張りというところで止められたが、レフェリーにはだいぶダメージがあったと判断されたんだと思う。仕方ないがやっぱり負けは悔しい」とほほを濡らした。今後については「悔しいままでいるのは嫌ですが…」とだけ答え、進退の明言は避けた。
セミではカシミジムのホープが躍動
 また、セミで行われた6回戦では、昨年度全日本スーパーバンタム級新人王の英洸貴(カシミ)がレイモンド・バサス (フィリピン)と対戦。比国ファイターのタフさに手を焼く場面もあった英だが終始主導権を握り、フルマークの判定3-0で無傷の5勝目を挙げた。
これでA級昇格!
 A級昇格をはたした英は試合後、「ムキにならないように心掛け、それが裏目に出てパンチが単発になってしまった」と反省が口を突いたが、今後の目標を聞かれると「強い相手とやりたい。会長は日本か世界のユースをやらせたがっているようなので、決まればしっかり獲る」と目を輝かせた。

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