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[試合後談話]2019.4.8

ノーランカーの中川兼玄が元日本王者にアタック

 元日本スーパーフェザー級王者で日本同級9位の岡田誠一(大橋)と中川兼玄(三迫)が8日に後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル」スーパーフェザー級8回戦で激突。試合はノーランカーの中川がワンツーをヒットし先制攻撃を仕掛けた。
中川が殊勲の勝利!
 これがA級初戦の中川が距離を作りながらワンツーを繰り出し積極的な攻撃を展開。対して岡田はプレスをかけて右フックから左ボディを好打し対抗した。中川は無理に付き合わずワンツーで出鼻を挫いた。5回、激しいパンチの交換となったが、ここでも中川が打ち勝ちポイントを加点。7回、岡田は右アッパーで顔を跳ね上げ反撃したが、中川も手数で応戦した。8回は岡田の右フックが決まりガクッと腰を沈めさせられたが、中川は粘りを見せてはパンチを返し試合終了のゴングとなった。前半の貯金を守った中川が激戦を制した。
アップセットを起こした
 日本ランカーを撃破した中川は、「最後の2ラウンドは心が折れそうになって気持ちの弱さが出てしまった。勝ったのが信じられないです」。「ジャブと右を打ち分けていく作戦だった。岡田さんは打たれ強かったが意地でも負けたくなかった。椎野さん(椎野大輝トレーナー)のおかげで勝つことができました」 と喜びを爆発させた。
チームで掴んだ勝利
 白星から遠ざかり、一時は辞めることを考えた中川だが、ボクシングへの思いが再燃し戻ってきた。念願の日本ランカー入りを濃厚とした中川は、「相手からしたら僕はおいしい選手だと思う。ランカーに見合う力はまだないので、これからさらに力をつけていく」と気合を入れた。
 いつも試合後はダメ出しをしているという三迫貴志会長だが、この日は「まだまだ課題はあるが素晴らしい試合だった」と合格点を与えると、中川も「ありがとうございます!」と満面の笑みで返事を返した。

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