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[世界戦発表会見]2019.3.20

船井龍一が新元号初の世界王者を目指す

 IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級1位の船井龍一(33=ワタナベ)の世界初挑戦が決定! 20日に都内の所属ジムで会見が開かれ、5月4日(日本時間5日)米国カリフォルニア州でIBF同級王者のジェルウィン・アンカハス(27=フィリピン)に挑戦することが発表された。新年号になり日本人初の世界戦となる船井は、「新年号初の世界王者になるためにモチベーションは高い」と意気込みを語った。 
やっと掴んだチャンス
 多くの報道陣に囲まれて会見に臨んだ船井は、「前回の挑戦者決定戦を勝ったので次は世界戦だと思い、日々練習してきた。4回戦時代に3敗しそれからも負けて、自分なんかが世界なんてと思っていたが、少しづつ自信と実力をつけてここまでやってきた。ベストなタイミングで挑戦できる」と15歳でジムに入門し、プロデビューから15年目でようやく巡ってきた大一番を前に意欲を示した。
17年7月には帝里木下(千里馬神戸)に勝利
 アンカハスは16年9月にマックジョー・アローヨ(プエルトリコ)からタイトルを奪うと、これまで6度の防衛に成功している。17年12月にトップランク社と契約し、ここ数戦は米国を主戦場としている。戦績は33戦30勝(20KO)1敗2分。サウスポーのアンカハスは攻守に隙がなくパワー、スピード、テクニックどれをとっても高いレベルを持つ強豪王者だ。アンカハスの印象を聞かれた船井は、「アグレッシブに攻めることができるし、カウンターも上手く対応力が高い」と語った上で、「このチャンピオンに勝てばすごい自信になる」と拳を握った。
勝つためにアメリカに行く!
 初の世界戦が米国のリングとなる船井は、「世界チャンピオンになることも、米国で試合をすることも夢だった。5月4日はその夢が同時に叶う日」と初海外での試合に胸を躍らせた。 
挑戦者決定戦は衝撃の2回TKO勝ち
 多彩な左と強烈な右ストレートを武器に白星を重ねた船井は、17年3月に日本王座、18年6月にWBOアジアパシフィック王座を獲得。18年11月にビクター・エマニュエル・オリボ(メキシコ)との挑戦者決定戦を2回TKO勝ちしトップコンテンダーの座を射止めた。
 コンビを組んで6年目になる高橋智明トレーナーとの反復練習で「パンチの精度が上がった」と手応えを感じた船井は、「右ばかりに頼るのではなく左の使い方が重要になる。序盤に右を警戒させて戦っていきたい。理想はKOだが、泥臭くてもいいので必ず勝つ」とベルトを日本へ持ち帰ると約束した。
世界に名前をとどろかせる!
 サウスポーには3連勝中の船井は、「苦手意識は特にない。右利きの選手とやる時より右ストレートが当たる」とコメント。昨年11月の試合後からサウスポーと実戦練習を重ね対策は万全だ。
 山あり谷ありのボクシング人生を歩みながら、ようやくたどり着いた夢の舞台。船井は大輪の花を咲かせるため米国へ乗り込む!

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