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[帰国会見]2019.2.21

井上尚弥「これだけ走ったことはない」

 WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が21日、4泊5日のグアム合宿から帰国し成田空港で取材に応じた。
 5月18日に英国グラスゴーでの開催が決まったIBF(国際ボクシング連盟)同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)とのWBSS(ワールドボクシング・スーパー・シリーズ)準決勝に向け、「国内でもこれほど走ったことはない」というハードなトレーニングをこなし、「スイッチが入りました。まずは疲れを抜き、3月に入ってからスパーリングをスタートさせたい」と気持ちを切り替えた。
この合宿でスイッチオン
 井上がやりきったと満足するのも当然で、午前は砂浜で8.5kmのロードワークとダッシュを40本、午後は芝で12〜3kmの走り込みと午前と同じ数のダッシュを消化。これだけでもハードそのものだが、井上は日本から持ち込んだ1kgのダンベルと低酸素マスクを付けて走ったというのだから驚きだ。
 「グアムの砂浜は通常合宿を行う熱海の砂よりもキメが細かくキツい。ただ、クッション性があるので故障がしにくく、疲れはしたが気候も暖かく良いことづくめだった」と声を弾ませた。
ファミリーの結束も高まった?
 今回の合宿はリフレッシュを兼ねた意味合いもあり、「海もキレイで良い環境だった」と話した井上だが、同行したトレーナーの父・真吾氏、WBC世界同級暫定王者の弟・拓真(23)と市内でショッピングをした際に、グッチとヴィトンで「侠気ジャンケン」を行い、負けた尚弥がヴィトンで靴を3足、真吾氏がグッチでバッグを3個買う羽目になったそうだ。一人勝ちの拓真はニンマリし、ヴィトンで購入したシューズを早速履き慣らしていた。
 今後のスケジュールだが、まずは疲れを抜き、今の状態を保ちながら3月2週目頃からスパーを始め、4月上旬には国内で合宿を行い、試合1カ月半前から追い込む計画だ。

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