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[試合後会見]2019.2.2

尾川堅一が420日ぶりに復活!

 元日本スーパーフェザー級王者の尾川堅一(31=帝拳)が2日に後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のメインイベントに出場。132lb(59.8kg)契約10回戦でフィリピン・ライト級王者のロルダン・アルデア(25=比)を相手に復帰戦を行った。約1年2ヶ月ぶりにリングに上がった尾川に観客の視線が注がれた。
尾川が快勝した
 立ち上がりからキレのある左ジャブで距離をキープした尾川は、狙い澄ました右ストレートを打ち込むが、サウスポーのアルデアも踏み込んでの強打を返し譲らず。ボディを削られ体勢を崩してもその度にしぶとく反撃し、踏みとどまった。尾川は右から左フック、時折右ショートアッパーまで繋げるが、倒そうと気を急いでか被弾も多く、チャンスを活かしきれないまま終了のゴングを聞いた。それでも最大7ポイント差の判定勝ちで復帰戦を飾った尾川は、試合後の勝利者インタビューで「正直リングに立つのが怖かったが、これだけ多くの人が会場に来てくれて感謝しかない」と涙ぐむ姿があった。
これまでの試合で一番緊張した
 多くの報道陣に囲まれて取材に応じた尾川は、「序盤で手応えのある右ストレートを1〜2発入れたが、倒れなかったので考えすぎてしまった。右ボディストレートでリズムを取りたかったが少なかった。10ラウンド冷静に戦えたことは収穫だった。勝ってホッとしている」と反省の弁を述べた後に安堵の表情を見せた。
 2017年12月に行われたIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦を勝利した尾川だが、ドーピング違反のため無効試合となりブランクを作った。久しぶりのリングに、「3人の子どもに戦う格好良い姿を見せたかったし、お客さんの声援が本当にうれしかった」と話すと、「期待に応えるためにも今年が勝負の年になる」と決意を口にした。 
また戦いたいとアルデア
 一方、敗れたアルデアは判定に納得がいかず、「効かされたパンチはない。ダメージはバッティングだけ。自分では勝っていたと思うのでもう一度尾川とやりたい」と悔しさをにじませた。
伊藤雅雪(伴流)
 この試合をリングサイドで観戦したWBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(伴流)は、「相手は距離取りが上手く、パンチもあってやりにくかったと思う。今日は一本調子の攻めになってしまったが、パワーとキレは相変わらずあった。これで勝負勘を取り戻せばトップ戦線に返り咲くと思う」とエールを送った。
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