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[試合後談話]2019.1.19

阿部麗也が日本タイトル前哨戦

 IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級4位、日本同級1位の阿部麗也(KG大和)が19日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」のセミファイナル、57.8kg契約8回戦で杉田ダイスケ(ワタナベ)と対戦した。5月に日本王座挑戦が決定している阿部はどのような戦いを見せたのか――。
阿部が完封した
 ジリジリと距離を詰める杉田に対し、サウスポー阿部は軽快なフットワークで様子を見る。2回は阿部の左ストレートが浅くヒットするが、杉田は冷静に反応。しかし、徐々に阿部のスピードが上回るとワンツーを好打。杉田はバランスを崩す場面が増えた。5回、リズムに乗った阿部は左ストレートを振り抜き先制のダウンを奪うとさらに右フックでダウンを追加。流れを変えたい杉田だが、距離が遠くパンチを打ち込めない。最後まで勝利への執念を見せた杉田だが、阿部がペースを握り続けた。
華のあるボクシングをしていきたい
 11連勝した阿部は、「良いパンチが決まったからいこうと思ったが、相手の右フックが最後までいきていたので安全運転してしまった。2回から距離を掴んでイメージ通りに戦えたが、最後まで自分のスタイルを貫いてしまった。勝ってホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。
 5月に日本王者の源大輝(ワタナベ)に挑戦予定の阿部は、「相手がどう出てくるかわからないが、距離を取って得意のカウンターを当てていきたい。チャンピオンはケガをしないで万全の状態でリングに上がってほしい」と宣戦布告した。
相手が強かったと杉田
 一方、プロ初黒星を喫した杉田は、「初回はイケるかなと思ったが、スピードがあり上手くて懐に入っていけなかった。完敗です」と気丈に話すと、「強い相手と戦うことができて良い経験になった」と前を向いた。
源大輝(ワタナベ)
 この試合を観戦した源は、「世界4位の実力はないなと思った。下(ボディ)から崩していけば勝てない相手ではない。次の試合で11連勝をストップさせる。戦ってきた相手が違う」と最強挑戦者撃破に自信を示した。
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