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[試合後談話]2018.12.21

チャンピオンカーニバルに進んだのは?

 日本バンタム級3位の木村隼人(29=ワタナベ)と同級6位の高野誠三(32=真正)が20日、後楽園ホールで開催された「DANGAN219」のセミファイナルで暫定王座を争った。タイトル再挑戦に闘志を燃やす両者の対戦に視線が注がれた。
木村がストップ勝ち
 前半はカウンターを狙う高野に対し、木村は距離を潰しては上下に強打を打ち分けた。ともにクリーンヒットが少ないものの、木村が先に仕掛けポイントを奪った。前半終了時の公開採点は、49-46(高野)、48-47(木村)、49-46(木村)と大きく割れた。6回、高野はカウンターの右アッパーをヒットしポイントを挽回。しかし、続く回は木村が左ボディで動きを止めて連打で攻勢。チャンスと見た木村は8回にも左ボディを効かせ、ロープに詰めて連打で繰り出すと防戦一方になった高野を見てレフェリーが割って入った。
石原トレーナーと喜びを分かち合った
 日本3度目の挑戦で念願のベルトを獲得した木村は、「やりにくかったが、攻め続けてKOで獲りにいくと決めていたので倒すことができて良かった。石原さん(石原雄太トレーナー)の指示で迷いなく攻めることができた」と安堵の表情を浮かべた。
 来年のチャンピオンカーニバルで正規王者の齊藤裕太(花形)と王座統一戦に臨む木村は、「まだ暫定王者なので次の試合を勝って本当のチャンピオンになりたい」と前を見据えた。
何度もチャンスをくれた会長に感謝したい
 一方、木村の連打を浴びてキャンバスに沈んだ高野は、「前半は思っていたよりポイントが取れていてパンチも当たり出したが、6ラウンドにもらったボディブローが効いた。ペースを守り切れなかった自分が悪い」を肩を落とした。
日本王者の齊藤裕太(花形)
 この試合を観戦した日本同級王者の齊藤裕太(花形)は、「ナイスファイトだったが、木村選手がもっと足を使ってくると思っていたので意外でした。高野選手は序盤の作戦がハマっていたと思うが、いかんせん手数が少ないのでなんとも言えなかった。僕としては打ち合ってくれた方がうれしいので今度の試合も打ち合ってほしい」と感想を口にした。
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