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[試合後談話]2018.12.9

竹中良のIBFシルクロード・トーナメント初戦は…

 元OPBF東洋太平洋フェザー級王者で現日本同級10位の竹中良(33=三迫)が9日、タイ国ホアヒンで開催された「IBF(国際ボクシング連盟)シルクロード・トーナメント」でローレンス・ロサス(比)とスーパーフェザー級準決勝を争った。
竹中のペースで試合は進んだ
 昨年6月にOPBF王座から陥落し、怪我でブランクを作った竹中は今年9月に再起した。初回、勢いよく飛び込んだロサスに対し、竹中は焦らずに左ジャブを浅く突いて様子を見ると時折、思いきりのいい右も放った。2回はロサスの飛び込み際に、竹中が右のクロスカウンターが決めたが、グローブの性質上、致命的なダメージを与えられない。
ロサスがギブアップ
 しかし3回に入ると、竹中のボディブローが明確にロサスにダメージを与え、4回にはロサスがボディをかばうように「ローブローだ」と抗議。それでもためらわない竹中は5回にボディーブローでよろけさせるまで追いつめ、逆にレフェリーからホールディングの注意を受けさせた。さらにはボディが効いたことを利用して、顔面にも力強い右ストレートを決めた竹中が、まとめにかかった中で5回が終了。インターバル中にロサスのセコンドが「これ以上戦えない」と手を振って棄権を告げた。
ホッとしました!
 5回終了TKO勝ちで再起2戦目を飾った竹中は、「チーム一丸となって問題なく試合に臨めた。勝って一番はホッとしましたが、初の海外試合を自分なりに楽しむことができた。これで次に進めたので、次は優勝してベルトを獲る」と声が弾んだ。
優勝してベルトを獲る!
 続けて試合を振り返り、「距離をとってボクシングしようと思ったのですが、振りまわしてくるのを警戒して3ラウンド目から距離を潰してパンチを出させる作戦に変えた。ある程度パンチの軌道を見切ってからは打ち終わりにボディで削って最後は右で決めようと思っていた。想像以上にボディが効いたので、早くノックアウトしたかったが、力んでしまった」と反省。それでも「一戦挟んでの参戦だったので、前回よりは考えてボクシングできた」と自身の成長に顔がほころんだ。

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