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[会見]2018.12.4

再起表明の村田諒太、ブラントにこだわりはない!

 前WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(帝拳)が4日、都内の所属ジムで開かれた会見で、「人生を振り返った時にあの試合で終わりたくはない。もう一度世界の舞台に立ちたい」と現役続行を宣言した。また、10月に米国ネバダ州ラスベガスで行われた2度目の防衛戦で、村田から王座を奪ったロブ・ブラント(米国)に対しても「こだわりはない」とし、「何も言える立場ではないが、世界を狙えるなら階級を上げてもいい」と、さらなる試練に身を置く覚悟を示した。
決意を固めた村田に笑顔が戻った
 2週間ほど前に現役続行を決めたという村田は、「ブラント戦はハングリーさが欠如していた。チョロチョロとパンチを出していただけで、今まで(自分に)あったものも、あの試合では出なかった。反省しかない」と前戦を振り返り、「再起を決めた以上は前回以上のパフォーマンスを出していかないと意味がない。そういったことをこれからの練習で見極めていきたい」と決意した。
見失った気持ちを取り戻す
 記者から「何をモチベーションにもう一度世界を目指すのか」の問いに、「難しい質問。世界を獲って満足していたこともあった。ハングリーじゃない人間がそれを取り戻すのは難しいが、(新たな)目標を見つければ生まれてくるのではないか」と答え、「やるからには日本のボクシング界にも貢献したい。ファンがワクワクする試合を提供したい。あとは自分のボクシングを示していければ」と想いを語った。
村田のモチベーションが大事と浜田代表
 また、会見に同席した帝拳プロモーション浜田剛史代表は、「次戦が具体的に決まっているわけではないが、大事なのは村田のモチベーション。今日から本格的にスタートするので、(再起戦については)これからの話」とした。
腹回りは人に見せられない
 今後の練習で心身ともに試される村田は、会見後に早速バンデージを巻きシャドーボクシング、さらにグローブをはめ、田中繊大トレーナーの指示のもとサンドバッグでたっぷりと汗を流し、人生で一番太ったという80キロ超の体に火を入れた。
自分の気持ちを大切にしていく
 練習後の囲み取材に応じた村田は、「試合後すぐは98%ぐらい辞めようと思っていた。ただ、自分よりもっと過酷なプレッシャーの中で仕事をしている人の話を聞き、みんなそういった中で生きているのだと、人から見られる自分を過大に評価していたと気づかされた。カッコつけず、(ありのままの)自分を見せればいい」。「長谷川(穂積)さん、山中(慎介)さんを見ても、最後は自分との勝負。最後に自分がしっかりと満足できるかを大事にしたい」とさらに踏み込んで胸の内を明かした。

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