小西伶弥が世界へ猛アピール?!

　WBOアジアパシフィックLフライ級王者の小西伶弥(真正)が1日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館•第2競技場)で開催された「REAL SPIRITS.61」のメインイベントで同級13位のリチャード・ロサレス(比)を迎えて初防衛戦に臨んだ。来年に2度目の世界を目指す小西は、フィリピンの新鋭に実力差を見せることができたのか――。

　小西はロサレスのラフな攻撃をガードで回避すると左ボディ、右ストレートをヒット。ベルトと世界ランク奪取に闘志を燃やすロサレスは懸命にパンチを振り回すが、小西の有効打が上回った。しかし、次第に距離が噛み合わず荒れ模様になる。ロサレスは3回にオープンブロー、7回にホールディングの反則、小西は4回にローブローの反則でそれぞれ減点が課せられた。ロサレスの奮闘に手を焼いた小西だったが、7回に左フックから連打を浴びせると、ロサレス陣営からタオルが入った。

　ベルトを守った小西だが、「この相手なら3ラウンド以内に倒さないといけなかった。まだまだ練習不足ですね」と苦笑い。2度目の世界挑戦に期待がかかるが、「これではとても世界とは言えない。また、来年しっかり頑張ります」と最後までトーンは上がらなかった。

　一方、セコンドのタオル投入でTKO負けしたロサレスは、「KOする自信があったのになぜマネージャーが試合を止めたのかわからない。相手はローブローが多かった」とまくし立てると、「コニシはパワーもないし、技術もない。リベンジのチャンスが欲しい」と再戦を望んだ。