PBC、FOXと新契約の豪華スケジュール発表!

　13日(日本時間14日)米国・ロサンゼルスにある地上波TV局FOXのスタジオで、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)が同局と新たに結んだ4年契約の試合スケジュールを発表した。注目は1月26日にニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われるWBA(世界ボクシング協会)ウェルター級スーパー王者キース・サーマン(米国)の長期ブランクからの復帰戦。そして、かねてより話が出ていたIBF(国際ボクシング連盟)ウェルター級王者のエロール・スペンスJr(米国)に、WBC(世界ボクシング評議会)ライト級王者のマイキー・ガルシア(米国)が挑戦するビッグマッチが決定。3月16日、米国・テキサス州のAT&Tスタジアムで開催され、FOXがPPV放送として中継を行うことになった。

　PBC×FOXが結んだ新契約のキックオフは12月22日、サーマンの復帰戦と同じニューヨークのバークレイズセンターで行われる、双子のチャーロ兄弟によるW世界タイトル防衛戦。兄のWBC世界ミドル級暫定王者ジャモール・チャーロ(米国)が、WBC同級5位ウィリー・モンローJr(米国)の挑戦を受ける初防衛戦。さらに弟のWBC世界Sウェルター級王者ジェメール・チャーロ(米国)が、WBC同級5位のトニー・ハリソン(米国)を相手に4度目の防衛戦を行う。

　昨年3月に当時のWBCウェルター級王者のダニー・ガルシア(米国)に判定勝利し、統一王者となったサーマン。この試合で負傷した右肘の手術を行っていたが、その後に左の拳も痛め戦線を離れていた。WBCタイトルは返上することになり、今年9月にサーマンに敗れた者同士のガルシアとショーン・ポーター(米国)の間で王座決定戦が行われ、ポーターが世界王者に返り咲いた。暫定時代から合わせて8度目となるWBAタイトル防衛戦の相手は、3度目の世界挑戦となるWBA同級7位のホセシート・ロペス(米国)で決まった。

　この日発表された対戦カードで、最も注目されたのがスペンスvsガルシア戦。ガルシアは今年7月にIBF世界ライト級王者だったロバート・イースターJr(米国)を判定で下し、ライト級王座を統一。この試合後にスペンス戦の話題が持ち上がっていた。
　一方のスペンスは今年6月に圧巻の初回TKO勝利で2度目の防衛を果たしている。Sライト級王座も獲得していたガルシアではあるが、ウェルター級のスペンスとの対戦では体重、体格ともに差があり過ぎるため交渉は難航していた。キャッチウェイトなどの可能性もあったが、最終的にはスペンスのIBFウェルター級王座を懸けて、ガルシアが5階級制覇に挑むIBF同級世界戦に。大激戦区ウェルター級で1,2を争う実力と評価をされているスペンスに、ガルシアの技術がどこまで通じるのか?階級を超えた危険なビッグマッチとなりそうだ。