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[試合後談話]2018.10.28

ユーリ阿久井に思わぬ落とし穴が…

 日本フライ級5位、OPBF東洋太平洋同級14位のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が28日、サントピア岡山総社で開催された「桃太郎ファイトボクシング36」のメインで、WBA世界同級10位のジェイセバー・アブシード(比)とフライ級10回戦を行った。
 初の世界ランカーを地元・岡山で迎えた一戦。阿久井はガードを固め細かくフェイントを入れると、素早く右ストレートで飛び込み好スタートを切ったが、思わぬ落とし穴が待ち受けていた。
まさかの8回TKO負け
 2回以降は左を上下に散らし主導権を握った阿久井だが、初回にサウスポーのアブシードと互いの右がクロスした時に右腕を痛め、6回まで持たず。右の引きが遅れたところにアブシードの左を浴び、プロ初のダウンを2度続けて喫した。続く7回の阿久井は捨て身でラッシュをかけ、あともう一歩というところまで追い込んだが、8回に失速すると息を吹き返したアブシードの猛攻を受け、防戦一方となったところでレフェリーに救われた。
初回の交差で右腕を痛めた
 試合後、「すみません」と客席に謝罪してリングを降りた阿久井は、痛めた右腕を冷やしながら「いきなり右が使えなくなり焦った。そのうちに腕も上がらなくなり、ほとんど左でコントロールするしかなかったが、痛めた自分が悪い」と悔んだ。それでも「アブシードはパンチが硬くいい選手だった。勉強になったし相手に選んでよかった。またやりたい」と相手を称えることは忘れず、しっかり治して出直すと前を向いた。
 
再戦を誓った二人
 一方、控室で阿久井に「いつかまたやろう」と声を掛けられたアブシードは、「阿久井はベリーストロング。ボクサー人生の中で一番難しい試合だった。阿久井のボディは効いたが、世界ランクを絶対に守るという執念で戦った。日本で勝ててとても嬉しい。サンキューベリーマッチ!」と喜んだ。

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