拳四朗「この肉はアメージング!」

　4度目の防衛戦を迎えるWBC(世界ボクシング評議会)Lフライ級王者の拳四朗(BMB)が6日、都内のホテルで前日計量に臨んだ。
　拳四朗は、明日7日に横浜アリーナで開催される「FUJIBOXING」のセミファイナルで挑戦者で元IBF(国際ボクシング連盟)同級王者のミラン・メリンド(比)と対戦。試合はWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)準々決勝、WBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の井上尚弥(大橋)対元WBA同級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)および、WBA世界Sライト級王者のキリル・レリク(ベラルーシ)対同級1位のエドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)と合わせトリプル世界戦として行われ、当日午後8時00分からフジテレビ系列で全国生放送される。

　先に秤に上がった拳四朗は、100gアンダーの48.8kgで一発クリアするとニッコリ笑い、おもむろに背中を向けると墨で書かれた「The Amazing Boy拳四朗」を誇らしげに披露した。

　計量後はお待ちかねのお弁当タイム。定番となった焼肉の名店「けんしろう」の山形和牛ステーキと寿司、それに天然記念物の見島牛でダシを取った「特製おじや」で計量疲れの体を回復した。ステーキを一口頬張り、「うめ〜ハンパない、幸せすぎる! この肉こそアメージング!」と感激した拳四朗は、英気を養うと「5度目の世界戦でこういった行事にも慣れてきた。明日は自分の仕事をするだけ」と決意を語った。

　一方、メリンドは1回目の計量を500gオーバーしたが、1時間半後の再計量は200gアンダーの48.7kgでパス。安堵の表情を見せると、明日の本番に向け「グッド!」とだけコメントを残し、報道陣と握手をかわし会場を後にした。

■検診結果
王者:拳四朗(BMB)
体重:48.8kg
体温:36.5℃
血圧:131/83mm/Hg
脈拍:60/min

挑戦者:ミラン・メリンド(比)
体重:48.7kg
体温:37.0℃
血圧:134/71mm/Hg
脈拍:92/min