阿部麗也「サクッと勝つ」

　IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級5位の阿部麗也(KG大和)が、明日9月1日(土)に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ&A-signBee.15」の第4試合、58.5kg契約8回戦に出場する。その前日計量が31日に日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、対戦相手の元日本ライト級2位の野口将志(一力)と計量に臨んだ。

　9連勝中の阿部は100gアンダーの58.4kgでパスすると、夏場の試合は2年ぶりだと話し「コンディションが作りやすい」と笑顔を見せた。横に並んだ野口の印象を聞くと、「ライト級で戦っていた割には細いと思った。スピードでは確実に負けないが、パワーでも分が悪くないのではないか。明日は中盤くらいにサクッと倒したい」と自信たっぷりの表情をのぞかせた。
　日本同級1位につける阿部は「源チャンピオンが前の試合で名指しでかかってこいと言っていたみたいだが、こちらとしてものぞむところ。この試合が終わったらすぐにでも戦いたい。まずはしっかり勝ってチャンピオンにプレッシャーをかけたい」と同級王者の源大輝(ワタナベ)へ対戦をアピールした。

　拳を交える野口は200gアンダーの58.3kgで秤を降りた。対戦相手が決まらない阿部に名乗りを上げた野口は「連敗中の自分が手を挙げても周りが納得しないと思ったが、他に誰もやらないようなのでここがチャンスだと思った」と話すと、「前回の試合で学んだことをしっかり出せば勝てると思う。ここで勝てば良い流れになる」と気を吐いた。勝ち星から遠ざかっている野口だが、世界ランカーの阿部を破り再浮上を目指す。