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[ニュース]2018.7.30

日連「会長退会要求」が社会問題に

 今年に入って、ボクシング界を揺るがしてきた日本ボクシング連盟・山根明終身会長への抗議活動の中、28日には、2016年リオ五輪ボクシング日本代表・成松大介(28=自衛隊体育学校)にJSC(日本スポーツ振興センター)から交付された助成金240万円の不正流用が明らかとなり、その告発状には関係者333人が署名。注目度が急速に高まり、テレビのニュース番組でも熱心に特集をされる社会問題となっている。
再興する会代表の鶴木良夫氏
 山根会長への様々な不満が募って、今年、立ち上がったという『日本ボクシングを再興する会』は、主に全国高等学校体育連盟の関係者や近畿大学のOB、地方ボクシング関係者を中心とした集まりで、先月には各都道府県連盟から山根会長への退会申請を集めたが「決定的と言っている証拠を提示してもらえなければ協力できない」などを理由とされ、票集めには苦戦した様子が見られた。
村田が成松を後押しする形となった
 また、当時、この問題はマスメディアで大きく取り上げられることがなかったが、今回は元五輪代表の現役選手も軸となる告発状であり、これまでもSNSを通じて連盟の体制に不満をあらわにしてきた現WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳=元・ロンドン五輪金メダリスト)の「そろそろ潔くやめましょう」などの新しい投稿も追撃となって、今日は朝から報道のピークを向かえている。
来月にアジア大会を控える成松
 成松は240万円の助成金を、他の2選手と3等分するように連盟上層部から指示され、断れない雰囲気から従ったが、不本意だったというもの。その他にはグローブの独占販売や判定に関する不正などの疑いがかけられている。

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