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[試合後談話]2018.7.9

坂本大輔 感謝の気持ちを込め最後の試合に

 元日本ウェルター級暫定王者の坂本大輔(36=角海老宝石)が9日、後楽園ホールで開催された「SLUGFEST.5」のメインイベントに登場。スーパーウェルター級8回戦で日本ウェルター級15位の越川孝紀(26=セレス)を迎えて引退試合に臨んだ。坂本が有終の美を飾ることができたのか? それとも習志野高校の後輩・越川が下剋上を果たしたのか? 試合はタイトルマッチなみの盛り上がりを見せるなかスタートした。
越川が完勝した
 越川が足を使ってジャブから左フックを好打すると、ラウンド終盤にはワンツーで膝を揺らした。先手を取られた坂本は大振りの左フックで反撃を試みるが、打ち終わりに右ストレートを浴びた。4回、激しい殴り合いは越川の有効打が上回りワンツーを連続ヒット。坂本は疲弊しながらも懸命に打ち返したが、越川が連打で追い込むと、4ラウンド終了後にダメージを考慮した坂本陣営が棄権。ここで坂本の11年の現役生活にピリオドが打たれた。
幸せなボクシング人生だった
 最後の試合に勝利できなかった坂本だが、表情は晴れやか。「こんな何でもないボクサーに引退試合の機会をくれたジムに感謝したい。7勝8敗で辞めようと思ったが、会長が止めてくれたおかげでここまでくることができた。対戦相手の越川にもありがとうと言いたい」とこの試合に携わった関係者に頭を下げた。
4年後に「D(大輔)食堂」をオープンしたい!
 「打たれ強いなと思いながら戦った。もっと打ち合いたかったが楽しかった。本当に(ボクシングを)やり切りました」と笑顔を見せた坂本。今後は選手のサポートに回りながら、数年後に定食屋の開店を目指すと語った。
階級を上げてタイトル獲得を目指す
 一方、先輩に引導を渡す形となった越川は、「坂本さんの想いの強さを感じた。周囲にも愛されていた選手。さすがだなと思った」と坂本を称え、今後は坂本の意思を継いでチャンピオンになると誓った。

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