中谷潤人「タイトル挑戦をアピールする」

　WBC(世界ボクシング評議会)フライ級5位の中谷潤人(20=M.T)は明日の後楽園ホールで開催される「第575回 ダイナミックグローブ」のメインイベント、フライ級10回戦でWBOアジアパシフィック・ライトフライ級10位のデクスター・アリメンタ(22=比)と対戦する。その前日計量が6日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。

　デビューから15連勝中の中谷は、リミットちょうどの50.8kgでパスした。「歴史のあるダイナミックグローブでメインを張らせてもらい身が引き締まる思い。明日はしっかりと仕事全うしたい」とコメント。スイッチヒッターのアリメンタ対策として、日本スーパーバンタム級王者の久我勇作(ワタナベ)や日本フェザー級1位の阿部麗也(KG大和)らとの実戦練習を行った。
　世界ランキングも上位につけているが「試合の組み立てを意識しながら、日本やOPBF王座への挑戦をアピールする内容を見せたい。お客さんに喜んでもらえるようなインパクトのある試合をする」と拳を握った。中谷は親交のある伊藤雅雪(伴流)が28日(日本時間29日)に米国で世界初挑戦するため、現地で観戦予定だという。

　一方、これが2度目の来日となるアリメンタもリミットちょうどの50.8kgで計量を終えた。「最近の日本人選手は木村翔(青木=WBO世界フライ級王者)をはじめタフで強い」と警戒。「中谷をKOするのは難しいと思う。判定勝ちを狙いたい」と静かに闘志を燃やした。