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[ニュース]2018.6.29

WBOライト級王者ベルトランに指名戦入札指令!上位の荒川は、、

 WBO(世界ボクシング機構)は同団体ライト級世界王者のレイムンド・ベルトラン(36=米国/メキシコ)と1位のローマン・アンドリーフ(32=ロシア)の両陣営に対し、指名戦の入札指令を出したことをHPにて発表された。
ロマチェンコとの試合が消えたベルトラン
 ベルトランは今年2月に行われたWBO世界ライト級王座決定戦で、元WBA同級王者のパウルス・モーゼス(ナミビア)に判定勝利、4度目の挑戦で世界タイトルを獲得した。その後WBO王者のプロモートをするトップランクは、5月にWBA同級王座についたワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)との統一戦を8月25日、米国・ロサンゼルスで行うことを目指していた。しかし、ロマチェンコが右肩の手術を行ったことでこのカードは消滅、トップランクは今月24日に発表さた6月のWBOランクでWBO2位にホセ・ペドロサ(28=プエルトリコ)を新たに滑り込ませ、指名挑戦者としてベルトランの初防衛戦を計画していた。しかしWBOはランク最上位に位置するアンドリーフを指名挑戦者として認め、トップランクとアンドリーフ陣営の間で指名戦の入札指令が行われることになった。
WBO3位 荒川の世界再挑戦のチャンスは、、
 この一連のトップランクが企てていた計画の煽りを食う形で、先月までWBO同級2位にまでランクを上げていた荒川仁人(36=ワタナベ)は3位にランクダウンされることになった。昨年2月のWBO世界ライト級王座決定戦を後援者と共に現地まで観戦、試合前にはトップランク・プロモーターのボブ・アラム氏に自身のデータファイルを手渡し挑戦をアピールするなど、荒川はリング内外で奮闘している。
もう一度、あと一歩、
 世界の層が極めて厚い中量級にあって、まだ海外に出て世界挑戦することがスタンダードでなかった5年前、世界戦の舞台で魂の戦いを見せ米国ボクシングファンを魅了したサムライは、日本ボクシングにおいて本物の世界への扉をこじ開けた立役者の一人であったことは間違いない。そしてベテランとなった今もこのチャンスにかけ戦い続けている。もう一度、あと一歩、荒川仁人の世界再挑戦を見守りたい。

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