覚せい剤を克服したタイのアイドル戦士

　先月20日の中国・深セン興行。目覚ましい急成長を遂げる同国プロボクシング界で行われた『WBO国際選手権』の出場選手に、かつて日本のカリスマ、辰吉丈一郎(47)と伝説的な激闘を繰り広げたシリモンコン・シンワンチャー(40=タイ)の姿があった。19歳でWBC世界バンタム級王座に就き、WBC世界スーパーフェザー級でも頂点に立ったものの、覚せい剤所持など、様々な騒動でアイドルのようだったイメージが暗転。それでも彼はカムバックを繰り返し、今もリングに上がり続けている。深センでの試合勝利後、そのモチベーションから日本での思い出まで聞いた。