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[試合後談話]2018.2.8

初回に落とし穴!勅使河原弘晶の初防衛戦

 8日に後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルではWBOアジアパシフィック・バンタム級王者の勅使河原弘晶(27=輪島功一スポーツ)が同級7位のジェーソン・カノイ(27=比)を迎えて初防衛戦に臨んだ。毎回、趣向を凝らした入場で人気を博している勅使河原。今回は"祭り"をテーマに美空ひばりの「お祭りマンボ」を入場曲をバックに陽気に入場した。
勅使河原が打ち勝った
 初回、カノイの右フックを浴びてヒヤリとさせた勅使河原だったが、その後はジャブから右ストレートを好打し反撃。中盤、勅使河原は右ボディーで動きを止めると左右フックで襲い掛かりKOを狙ったが、カノイも必死に打ち返した。後半はカノイの右アッパーをもらいポイントを失ったが、ペースは渡さず。最後までスリリングなパンチの交換を見せ試合終了のゴングを聞いた。激戦を制した勅使河原が判定勝ちで初防衛に成功した。
喝を入れながら戦った
 カノイの驚異的な粘りに手を焼いたが、ベルトを守った勅使河原は控室に戻ってきて開口一番「これが僕の全ての実力です」とコメント。「初回に右のオーバーハンドをもらい意識が朦朧とした。ボディも効いてしまった。リスクを冒して打ちにいく勇気がなかった。試合中、自分はこんなものかと悔しかった」と厳しい表情を見せた。師匠の輪島功一会長に「たしかに相手もやりにくかったが、勝負に欲がないよ」とキツいダメ出しを受けた勅使河原。「勝って反省できたのが収穫。心を入れ替えて精進していきたい」とさらなる飛躍を誓った。
 初防衛成功した勅使河原の元にWBC世界ユース・スーパーバンタム級王者の清瀬天太(21=姫路木下)から挑戦状が提出されたことも発表された。
もう1度戦いたい
 一方、最後まで奮闘し試合後には拍手で見送られたカノイは「相手は顎が強くてボディ打ちが上手かった。ポイントは負けていると思った」とサバサバした表情で試合を振り返った。
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