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[ニュース]2018.1.29

在位10年の小関桃が王座返上、そして…

 WBC(世界ボクシング評議会)女子アトム級、ミニフライ級王者でピンクのサウスポーこと小関桃(35=青木)が両タイトルを返上、29日付けで日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出したと発表した。今後は理学療法士を目指し、この4月から専門学校に入学するという。
黒木との試合が最後となった
 小関は07年にプロへ転向し、翌年8月にWBCアトム級王座を獲得。日本記録更新の14度防衛後、15年10月にWBA王者の宮尾綾香(大橋)に判定勝ちし王座統一をはたした。翌年防衛を経ずにWBA王座を返上し、V17後の昨年11月に階級を上げWBC女子世界ライトフライ級王者の黒木優子(YuKOフィットネス)に挑戦。最大6ポイント差の判定勝ちを収め、2階級制覇を果たした。
ピンクのサウスポーに幸あれ!
 小関は現役生活最後の目標としていた黒木との対戦を終え、キャリアを全うしたとコメント。JBC公認後の戦績は22戦21勝(9KO)1分と、無傷のままリングを去ることになった。08年の王座獲得時はバッティングのKO勝ちではと物議(後にパンチであったとWBCが裁定)を醸したが、防衛を重ねる毎に成長し、キャリア後半は抜群の安定感を発揮していた。そのためマッチメイクに難航し、試合間隔が空くなどリング外の苦労が絶えない選手だった。女子ボクシング界にとっては大きな損失だが、その功績を称えるとともに、第二の人生を歩む小関にエールを送りたい。

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